アパート管理委託詐欺

今後、似た事例が、たくさん出るでしょう。建て方も管理もとなれば、施主が、きちんと弁護士か税理士を委託して管理監督してもらわないかぎり、素人など、簡単に捻られます。〇×会社の肩書きを頭から信じて、知人友人が危険性を助言しても耳を傾けるどころか、悪意をもって退けるのが、騙された人々の常であり、図々しく、彼らは忠告助言した方を悪く言っておきながら、騙されたとたん、助けを求め、結果助けられても、感謝など決してしません。彼らは、弁護士さんにのみ、救いを求め、今後は、知人友人には相談を持ちかけてはいけないのです。騙された側にも、大変、問題ある性格と教養程度の方がおおいのです。

以下は、中日新聞記事より

社会面
修繕費返還求め、レオパレスを提訴 オーナーら
2017/8/30 朝刊

 不動産大手「レオパレス21」(東京)が、アパートの修繕費用を徴収しているにもかかわらず実際には修繕していないとして、東海地方のアパートオーナーら二十九人が二十九日、これまで支払った修繕費計約一億四千七百万円の返還と修繕契約の無効を求める訴訟を名古屋地裁に起こした。
 提訴したのは愛知、岐阜、三重、静岡県などのオーナー。訴状などによると、オーナーはレオパレスの請負で建てたアパートを一括して同社に賃貸。同社が管理して入居者に部屋を貸している。各オーナーはアパートの修繕に関する契約も結び毎月一定額を修繕費としてレオパレスに払っている。
 しかし、原告らでつくる「LPオーナー会」(名古屋市中村区)が調査したところ、契約時にレオパレスが示した屋根や外壁の塗り替え、消火器の交換といった修繕がほとんど実施されていないことが判明。原告の中には、修繕費として五年間で千五百万円以上を支払った人もいる。
 同会の前田和彦代表(61)は提訴後に名古屋市内で記者会見し、「レオパレスはオーナー重視の経営に変わってほしい」と訴えた。原告側弁護団によると、東海地方以外のオーナーも九〜十月に東京地裁に集団提訴するという。
 レオパレス21は「訴状を見た上で誠実に対応したい。修繕が必要なものにはきちんと対応している」とコメントした。

麻生副総理は、極右ブラック労働党の首魁らと共に、ヒトラーの著書であるドイツでは発行禁止本となっている「我が闘争」を読み学ぶ会を楽しくし、Hitlerの愛弟子たらんとしてきているではありませんか!その表れのひとつが国会中継のおり、野党議員の質疑の際に、小バカにした表情を常に露にしていたではありませんか。いまさら、Hitlerを信じませんとか、否定するなどしたところで、国民は、彼と懇意にしたい支持者は別として、普通の国民は、誰もがHitlerの愛弟子としてみるだけですよ

以下の記事は、麻生さんは自ら賎しい、浅ましい人格を露呈するのみですよ。


麻生太郎氏:「ヒトラーは動機が正しくても…」発言撤回
2017年08月30日


麻生太郎副総理兼財務相首相官邸で2017年8月29日、川田雅浩撮影

 麻生太郎副総理兼財務相は30日、「ヒトラーはいくら動機が正しくても駄目だ」と述べた29日の自らの発言について「あしき政治家の例として挙げた。真意と異なり誤解を招いたことは遺憾だ」として撤回するコメントを発表した。

 麻生氏は29日に横浜市で開いた自民党麻生派の研修会で「(政治は)結果が大事だ。何百万人を殺したヒトラーは、いくら動機が正しくても駄目だ」と発言した。ヒトラーの「動機は正しい」と擁護したと受け取られかねず、早期の発言撤回に追い込まれた。

 コメントでは「ヒトラーは動機においても誤っていたことも明らかだ。例示として挙げたことは不適切であり撤回したい」と表明した。

 民進党山井和則国対委員長は国会内で記者団に「ヒトラーについて『正しい』との表現を使うのは一般常識としてありえない。猛省を促したい」と批判した。【小山由宇】


以下は東京新聞記事より

【私説・論説室から】
政治感覚のまっとうさ
Tweet
2017年8月30日
 閣僚の一人として内閣の方針に従うのは当然だが、政治家としての思いを封じ込めるのもまた、心苦しいものだろう。沖縄北方担当相として初入閣した江崎鉄磨氏(73)である。
 就任早々、その言動が物議を醸した。入閣要請を当初、高齢を理由に断り、所属する派閥の会長でもある二階俊博幹事長からたしなめられたと思ったら、記者団に「答弁書を朗読」すると語ったり、担当する北方領土問題について「素人は素人」と述べたり。
 閣僚としての資質を疑問視する野党側からは早くも辞任要求される始末だが、この際、江崎氏の「政治感覚」にあえて注目したい。
 例えば、在日米軍の特権的な地位などを定めた日米地位協定。江崎氏は「もう少し見直さないと」と述べた。安倍内閣は協定の「改定」までは求めておらず、発言は閣内不一致と指摘され、江崎氏もその後、トーンダウンしたが、発言内容自体は間違っていない。
 閣僚就任前だが、江崎氏は昨年十二月、衆院本会議での「カジノ解禁法案」採決で、賛成という党の方針に反して退席し、本紙の取材に「反対」を明言している。
 江崎氏の素直な言動からうかがえるのは保守政治家としてのまっとうな政治感覚だ。今の政治の問題点は、それが生かされないことであろう。内閣が間違った方向に進むのなら正すのも大臣の役割だ。閣内でも萎縮せず、まっとうさを発揮してほしい。 (豊田洋一)

【私説・論説室から】
こんなところにも忖度か
Tweet
2017年8月9日
 「いやはや、これまた忖度(そんたく)か?」−内閣府が先月中旬に開いた経済財政白書の説明会で記者席から、こんな声が漏れた。
 この白書の前身は「もはや戦後ではない」という流行語を生んだ「経済白書」だ。官庁エコノミストが日本経済の実相に切り込み、時に鋭い提言は高く評価されたものだった。
 ちなみに「もはや戦後ではない」のフレーズは誤った解釈が多いことでも有名である。
 「すでに戦後復興を果たし、新しい時代に入る」といった前向きな宣言ととらえるのは間違い。正しくは、成長をけん引してきた復興需要がなくなるため「これからは厳しい時代になる」との意味だった。もっとも、この見通しは大外れで高度成長を果たしたのだから誤解が多いのも無理からぬことだろう。
 そんな伝統ある白書だが、最近は政権の顔色をうかがうような調子が目立つ。政策を正当化し、負の部分は避けているかのようだ。
 今回も、タイトルからして「技術革新と働き方改革がもたらす新たな成長」である。
 要約すると、景気回復は戦後三番目の長さで企業収益も最高を更新。人手不足はバブル期を超え、賃金上昇の鈍さと生産性の低さが課題だが、政府の働き方改革で問題は解決へ−こんな楽観的な分析で逆に心配になる。
 内閣人事局ができ、官邸が中央省庁人事を掌握した。恐怖政治に官僚はひるむ。「もはや戦前だ」−まさかと思いたい。 (久原穏)

学費無料化は必要か、否か

こんな、投稿がありました

■ ライフ
大学に4年間通っていたらいつの間にか360万円の借金を背負ってた
coconutsfine

奨学金ヤバい。学費と生活費のために2回生の頃から月々10万の奨学金をもらっていたのだけれど、それの返済書類をみて寒気がした。

おれの大学は私立でも高額の学費をとるところで、それは諦めているんだけど、その学費を払いつつ生活するには奨学金を貰わないとやっていけない。俺の場合が月々10万。そして溜まりに溜まって3年分360万円。何がやばいって、これが有利子であることで、年間3%の利子がつく。

返済書類には「月々2万でいいよ」みたいなこと書いているけど、360万の3%だと年間10万8000円の利子がつくので、毎月2万円を必死に払ってもたったの1万2000円しか返せてない。それで20年間延々と払わなければいけないらしい。利子だけで124万4592円。あほか。

月々15万くらい払っていって、利子をたくさん払う前に3年で返すっていうのが現実的な気がしているけれど、3年間毎月15万円もとられるというのもしゃくであるし、社会人になってまでなんで極貧生活をまたしなければいけないんだって感じになる。低金利で借りていると考えて、ある程度お金がまとまった所で使い道をきちんと考えるのがいいのかもしれない。

しかしこの奨学金、これから完済できる人がどのくらいいるのだろうか。俺も20年間安定収入がある自信なんて全くない。大学生のうち何割がこの大きな借金を「稼げるスキル」に変えて元を取るのだろうか。

死刑は憲法違反 冤罪死刑執行は殺人罪であるゆえ

真詮寺掲示板
死刑は、証拠隠滅や証拠偽造(証人の偽証を含め)による誤判により、確定し、執行されてしまえば、国家による、「殺人」を犯すこととなり、我が国家基本法に抵触する犯罪をおかすこととなるのですから、違憲無効として死刑囚につき、冤罪無罪再審判決時に、最高裁判所以下当該再審判決裁判所は、死刑を違憲無効とする判決を書き加えるべきです。本来は、国会において全会一致して、刑法改正し、最高刑を釈放なき終身刑としなければならないのですが、未だに文明国家になっていませんので、冤罪死刑執行を許容する議員が多いのです。次回から選挙においては、地方公共団体のレベル含めて、死刑の存続・廃止の質問を候補者に質問し、合憲説論者は、投票対象から除外することを主権者国民はするべきです。また、それが、お釈迦様の説く道であるのです。



福岡、飯塚事件で検索したところ、下記の記事を見つけました

ページの一部を省略しています
マガジン9 憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。 |「マガジン9」トップページへ|「ちょっと吼えてみました」:バックナンバーへ| 2013-02-06up
B級記者どん・わんたろうが「ちょっと吼えてみました」
【第119回】
死刑が執行された後に冤罪と判明する、なんてことが…〜「飯塚事件」の現在地
 死刑存置論者でも、この刑罰に冤罪や誤判が絶対に許されないことは否定できまい。執行されてしまえば、あとで無罪と分かった場合に取り返しがつかないからだ。もちろん、すべての事件で冤罪や誤判が許されないのは事実だが、いかなるお金や謝罪をもってしても何物にも代えがたい生命は戻ってこないという真理を忘れてはならない。  死刑執行後に有罪が覆るという恐ろしい事態が、現実になるかもしれない。1992年2月に福岡県飯塚市で発生した「飯塚事件」。死刑の執行後に申し立てた再審請求の審理の過程で、捜査段階での疑惑が明らかになってきたのだ。全国的にはまだあまり知られていないこの事件の動きについて、主任弁護人の岩田務弁護士の話を聞く機会があったので、経緯や問題点を検証したい。  事件は、登校中の小学1年生の女子児童2人が行方不明になり、翌日、隣接する同県甘木市(現・朝倉市)の山中を走る国道沿いのがけ下で遺体となって発見された、というものだ。首を手で絞められたのが死因だった。  事件発生から2年半後の94年9月、小学校の近くに住む久間(くま)三千年・元死刑囚が逮捕され、殺人罪などで起訴される。久間・元死刑囚は一貫して犯行を否認し、66日間の取り調べでも自白をしなかった。福岡県警は強引な捜査をすることで名高いだけに、これはかなりのことである。  しかし、99年の1審・福岡地裁は死刑を言い渡す。自白だけでなく直接的な物証もない中で、DNA鑑定や目撃証言などによる7件の状況証拠を積み重ねて有罪とした。判決は「個々の状況証拠も単独では被告人を犯人と断定することはできないものの、これを総合すれば被告人が犯人であることについては、合理的な疑いを超えて認定できる」と述べている。  物証がないまま、いくつかの状況証拠を組み合わせて有罪を認定する手法は、たとえば、昨年11月に再審無罪が確定した「東電女性社員殺害事件」の2審・逆転有罪判決(無期懲役)でも採られた。そもそも、無理をして導かれた有罪=死刑判決だったのだ。  にもかかわらず2審・福岡高裁最高裁も死刑を支持し、2006年に判決は確定した。そして、08年10月、死刑が執行された。判決確定から執行まで2年余というのは、最近では異例の速さである。久間・元死刑囚は70歳だった。  飯塚事件の状況証拠の中で、最も有力とされたのがDNA鑑定の結果だった。「MCT118型」と呼ばれる手法で、92年に警察庁科学警察研究所科警研)が実施した。遺体のそばに付着していた血液などから採取したDNA型を鑑定した結果、犯人のものとみられる型と、久間・元死刑囚が任意提出した毛髪から採取した型が一致したとされた。  この方式は、ほぼ同時期に発生した「足利事件」でも使われたが、元受刑者の再審請求審で再鑑定したところ異なる結果が出て証拠能力を否定され、無罪判決に至っている。飯塚事件で用いられたのは、足利事件の半年後。当時はDNA鑑定の導入初期で、精度も高くはなかった。  久間・元死刑囚の死刑が執行されたのは、検察が足利事件でDNA型の再鑑定実施を認める意見書を出した直後だった。判決確定からの期間の短さと併せて、何かウラがあるのではと感じさせるような執行だったことは確かだ。  執行前から再審請求の準備をしていた岩田弁護士らは、相当なショックを受けたそうだ。「考えられることはやってきたつもりだった。DNA鑑定は怪しいとは思っていたが、証拠が十分に開示されておらず、どうにもならなかった」。死刑執行からちょうど1年後の09年10月、久間・元死刑囚の妻が福岡地裁に再審を請求した。  昨年9月、審理は大きく動く。鑑定時にDNA型を撮影したネガフィルムを、福岡地裁が保管していた科警研から取り寄せ、弁護団に開示したのだ。現場にあった血液などの試料は使いきって残っておらず、このネガだけが現時点で検証可能な唯一の物証である。  で、弁護団が法医学者にネガの解析を依頼したところ、新たな事実が明らかになったという。  ネガには、公判で証拠採用されたDNA鑑定書の写真よりも広い範囲が写っていた。そして、写真に焼き付けられなかった部分に、久間・元死刑囚のものでも被害者のものでもないDNA型が写っていた。弁護団は、これが真犯人のDNA型であり、科警研が意図的にカットして焼き付けた、つまり証拠を改ざんして真犯人のDNA型を隠ぺいした、と主張している。  また、久間・元死刑囚のものとされたDNA型は、犯人の血液や体液が混じる可能性がないところからも検出されていたり不鮮明だったりと、不自然な点があるという。  弁護団はネガの鑑定書を「新証拠」として地裁に提出し、解析した法医学者の証人尋問を求めている。だが、検察は「証人尋問は不要」との意見書を提出した。?@写真を焼き付ける段階で一部をカットしたのは書面の寸法の問題だった、?A弁護団が真犯人のものと主張しているDNA型は染色ムラだ、などと反論しているそうだ。  また、このネガ自体は1審で証拠採用されており、法廷でも示されていることなども挙げて、「再審開始に必要な明白な証拠にも新規の証拠にも当たらない」と強調している。さらに、飯塚事件には状況証拠がいくつもあり、「足利事件とは証拠構造が違う」との見解も示している。  それにしても最大の問題点は、当時のDNA鑑定で使った試料が全く残っておらず、再鑑定ができないことだ。岩田弁護士によると、何十回と鑑定ができる量があったはずなのに、実施したことがはっきりしているのは3回の科警研による鑑定分析だけ。しかも、証拠として裁判に提出された以外の記録は担当技官の私物として扱われ、退職時に廃棄されているそうだ。なんとも不自然な行為ではある。  状況証拠を支えた目撃証言にも多くの疑問点があるようだ。遺体発見現場付近で久間・元死刑囚の車と同じ特徴を持つ車とすれ違ったというものだが、時速25〜30キロで山道の下りカーブを走行中の十数秒間のことで、しかも運転中に後ろを振り返って見ているという。弁護団は、当時と同じ状況をつくって証言のような記憶を再現できるか実験したところ、30人のうち1人もなし得なかったとして、「目撃証言には自ら体験しなかった事実の情報が混入している」とする専門家の鑑定書を地裁に提出している。  これを裏付けるように、再審請求で開示された捜査報告書から、この目撃証言の調書が作成された2日前に、担当した警察官が久間・元死刑囚の車を見に行っていたことが判明した。証言者の供述内容が、次第に詳しくなっている様子も浮き彫りになった。警察官による誘導が疑われるわけだ。  再審請求で明らかになった「新証拠」をもとに死刑判決を見直すと、状況証拠は崩れ、有罪の根拠はなくなるという。岩田弁護士は「久間さんを犯人とする方向で『証拠』が集められていた」と指摘。とくにDNA鑑定の改ざん疑惑に対して「鑑定するのが仕事で、実験結果をきちんと出して証拠化すべき人たちが、とんでもないことをしていた。検察によるフロッピーディスクの改ざんよりもタチが悪い。裁判所もなめられている」と強く批判していた。  近く開かれる裁判所と弁護団、検察の3者協議で、ネガを解析した法医学者を証人尋問するかどうか、地裁の判断が示されるそうだ。大事なポイントだから、ぜひとも証人尋問を実施し、出来る限りの審理を尽くしたうえで再審開始の可否を決めるよう強く望みたい。

 もとより、冤罪が証明されたとしても、久間・元死刑囚の生命は取り戻せない。あえて死刑の是非は措くとして、それでも確定判決に少しでも疑わしい点が出ているのならば、今からでも徹底的に解明に努め、少しでも真実が究明されるように努めるべきだ。それこそが司法関係者の役割に違いない。
│←前へ│次へ→│ 死刑が執行された後に、冤罪だったと判明する。
許されることではないのはもちろんですが、
もし、すでにそれが「起こってしまった」のならば、
求められるのは一刻も早く事実を明らかにし、
再発を防ぐ手立てを取ることのはず。
同じようなことがまた、繰り返されることだけはあってはなりません。 ご意見・ご感想をお寄せください。
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どん・わんたろうさんプロフィール
どん・わんたろう約20年間、現場一筋で幅広いジャンルを地道に取材し、「B級記者」を自認する。
派手なスクープや社内の出世には縁がないが、どんな原稿にも、きっちり気持ちを込めるのを身上にしている。関心のあるテーマは、憲法を中心に、基地問題地方自治、冤罪など。
「犬になること」にあこがれ、ペンネームは仲良しだった犬の名にちなむ。「しごと」募集中。
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森永卓郎戦争と平和講座
40歳からの機動戦士ガンダム
「沖縄」に訊く
この人に聞きたい
ぼくらのリアル★ピース
マガ9対談
世界から見たニッポン

都民ファーストの概念は日本人以外は差別する政策と

小池都知事は、そもそも、富豪の両親のもとに産まれ、中東で暮らし、基本的人権を否定し徹底した王権国家の大学で超特権階級の同国学友と多感な時期を満喫した者であるが故に、基本的人権・民主主義・近現代日本史の教養に乏しいかたであります。アナウンサー時代にも表情において顕したことがあります。都民ファーストを看板に掲げてはいますが、本質は極右人種差別を是認するところにありますから、下記の中日新聞記事にありますように、日本産まれ育ちの過去の極右都知事ですら、反省追悼した朝鮮人虐殺の反省文を、極右人種差別主義都知事として、抹消しました
中日春秋
2017/8/27 紙面から
 「みんな、こいつを生かしておくとなにをしでかすかわかンねエぞ、なんしろ、宇宙人だ」「そうだ、やられる前にやってしまった方がいい」「やっちまえ」−。ト書きはこう続く。(集団の暴徒になっている)

▼一九七一年放映の「帰ってきたウルトラマン」の「キミがめざす遠い星」。テレビ放映時のタイトルである「怪獣使いと少年」の方がなじみが深いか。ただ自分の星へ帰ることだけを願う宇宙人と、それを手助けする少年にデマに扇動された一般市民が襲いかかる

▼脚本は上原正三さん。一つの事件を題材にしている。一九二三(大正十二)年の関東大震災朝鮮人虐殺である。「朝鮮人が暴動を起こした」などのデマにあおられた人々によって朝鮮人らが殺された。差別、人間の集団心理の恐ろしさを沖縄出身者として、この作品で描きたかった

▼その朝鮮人犠牲者の追悼式。小池百合子東京都知事は歴代知事が応じてきた追悼文の送付を今年は断った。突然の方針転換である

▼都慰霊協会主催の大法要ですべての犠牲者に哀悼の意を表しているためとは説明になっていない。「虐殺の事実を否定するもの」と批判されても仕方があるまい

▼その追悼文は日本人にとっての「お守り」だったかもしれぬ。それが失われ、かつての過ちを忘れたとき、「やっちまえ」のあの怪物がこの世に再び現れまいか。それを恐れる。

【政治】
小池新党 改憲目指す 若狭氏「5人集まれば結党」
Tweet
2017年8月26日 朝刊
 小池百合子東京都知事の側近の若狭勝衆院議員(無所属)は二十五日、年内設立を準備する新党が改憲を目指すと明らかにした。国会内で記者団の取材に答えた。無所属の松沢成文参院議員や、民進党を除名された長島昭久元防衛副大臣地方自治を規定する憲法八章の改正方針で合意していると説明した。国会議員五人以上の政党要件を満たせば、少数でも結党する意向も示した。
 これに先立ち、若狭氏は松沢、長島両氏と都内で会談し、政策で一致できれば新党をつくる方向性を確認。民進党を離党した細野豪志環境相も八章の改憲を求めている。新党の政策を巡って若狭氏と協議しており、五人まで残り一人の状態だ。
 若狭氏は記者団に、新党の結成時期について「衆院解散になれば、短い期間でやらざるを得ない」と指摘。新党の立ち位置は「非自民で非民進だ。政権与党の補完勢力ではなく、野党となる。(民意の)新たな受け皿をつくりたい」と強調した。


ブロゴス記事より

■ 政治
福島2号機の核爆発・・・東電のサボりだが大丈夫
武田邦彦

福島2号機にホウ酸を投入したと発表された。これは核爆発を防ぐためのものだが、現在までのデータから言うと大爆発が起こる可能性は無いではないが、かなり低い。

東電が詳細なデータ(原子炉の温度や圧力、水の投入量や放射線の状態)を出せば専門家が判断できるが、出さないばかりかウソを繰り返しているので、その中から本当の情報だけを取り出すのが難しいが、すでに2号機の燃料は細かくなって原子炉か格納容器の下に落ちていると考えられる。

冷やすために水を投入しているので(水は核爆発を誘発する)、本来は水を投入しない方が良いのだが、核爆発の可能性を作っている。しかし、全体状況からいって避難する必要はないと思われる。東京、神奈川以北から宮城まで、風向きに注意をすること、インフルエンザ用のマスク、それに2,3本のペットボトルを用意する必要はある。

(原子炉は、臨界に達すると核爆発(核反応と言ってもよい。質量欠損が起こって、その分の熱が出ることを言う)する。爆発の程度は付近が危険になることから、広島のようになることまで範囲は広い。第二次世界大戦の時にアメリカで原爆の実験をしていたときには数人が死亡した核爆発が起こっている。日本では原子炉を安全に見せるために「臨界」という言葉を使うことが多いが、「臨界」と「核反応」はまったく違うもので、「臨界に達したら核爆発する恐れがある」ということだ.科学は厳密に用語を使用する必要があり、政治的理由で変えてはいけない。)

人類への警鐘

真詮寺掲示板
武田邦彦氏の下記の考えは、明治命時代からの、日本における産業のすることは、すべて善であり、危険有害産業廃棄物を自然界に垂れ流し流出するを防止したり、労働災害防止装置など設置することは、無駄使いであるとする、いわば、固定観念・国家政策を真摯に見る時に必要不可欠な視点です。

仏教を信仰する者であれば、武田氏の視点を持つのが信仰のあらわれでありますから、大半の企業経営者や官僚らは、この視点を具有してはいませんから、日本では、未だに、仏教は布教されているとは言いがたいものです。



■ ライフ
科学の進歩と人間シリーズ(3)
武田邦彦

人類の実質的な寿命を8倍にして、苦痛を除いた科学技術が、一方では人類を500回も殺す兵器を増産するという両面性を持っていることを指摘しました。そしてこのような異常な状態になる理由が社会にあるらしいことが判りました。

そこでまず、「科学と社会」をどのように考えるのか、難しい議論があります。それは「原爆を作る方が悪いのか、原爆を使う方が悪いのか」というものです。もし科学者が原爆を作らなければ、もともと原爆はできません。もし科学者が原爆を作ってもそれを社会が使わなければ原爆は使われません。そのどちらが良いかというのは長い間、議論されてきました。

このことについては私は固い信念があります。私の信念が正しいかどうかはわかりませんが、長い間、科学者として技術者として仕事をし、多くの政治家、経済学者、文学者、科学者、技術者、それに医師、弁護士などの方とお会いし、話をしてきましたが、どうも「科学者や技術者」は社会全体を見てバランスのよい判断をしているようには見えないのです。

科学者(ただしくは自然科学者)や技術者という仕事は、若い頃から「物」を相手にして「人」との接触がすくなく、もともと人にはあまり関心が無いし、歴史や文学などは苦手な人も多いのです。

そうするとこれまでのことや人間の性質などに疎いので、「新しいものを作る」のは良いのですが、それが社会にとって良いかどうかの判断は少なくとも標準的ではないと思います。

結婚して間もない頃の私は典型的な技術者でした。歴史や文学が好きで学校のころは歴史書や小説を読みふけったものでしたが、技術者になってからは頭の中は「物」だけが閉めていたのです。ある時、家内と二人で東京の山手線のホームで電車を待っていたときのことです。向かい側のホームに京浜東北線が入ってきたので、私は家内に「モーター車が3台しか無いんだね。ディスクブレーキには変わっているけれど」と言ったら、家内は「なんですか?それ」と訝しげに返事をしました。

ホームの向こうに電車が入ってくると私は「モーターは?ブレーキは?パンタグラフは?」と興味がわいてくるのですが、おそらく家内は「どんな人が降りてくるのか」と見ていたかも知れません。若き技術者は社会では特殊な生活を送っているのです。

そんなことがあり、私は「科学者や技術者は作品をショーウィンドウに飾るのにとどめるべきだ。その作品を使うかどうかは社会が決める」という考えになったのです

ただ、作品をショーウィンドウに飾るときに「ウソの説明を書かない」ということが第一に必要です。たとえば原発ですと、原発が良いか悪いかは判断せずに、ショーウィンドウに飾り、説明書に「この原発震度6ではほとんどの場合、破壊され、30年ごとに1回ぐらいは大爆発します」と書くということです。

たとえば「原爆は作ってはいけない」というのは当然のように思いますが、戦争の時に使うものは多いので、「刀は良い、ピストルは?機関銃は?焼夷弾は?ナパーム弾は?ジェット戦闘機は?爆撃機は?原爆は?」と個別に考えると結構、難しく作る側の人が決めるのはなかなか困難です。

「敵が攻めてきたら君の妻子も皆殺しになる。国を守るために銃ぐらいはいる」と言われるとそんな気もしますし、兵器を作る側の技術者はどんな兵器でも「気が向かないけれど、命令なら」という気分ではいるけれど、断固、拒否するというところまでは難しいのです。

科学技術で問題が起きる多くの場合は、科学者がその作品をショーウィンドウに飾ったことが原因ではなく、説明が不十分だったり、社会がある熱狂に巻き込まれていて説明を冷静に聞かなかった時に起こるようです

■ メディア
中国赤十字に対する「醜聞」

 『西部網』に「・十字会否・扣留日本企・所付中国・工慰・金」(赤十字会は日本企業の中国人労働者に対する慰問金の内部留保を否定)という記事があり、いろいろ興味を引かれたので、これについて少し。

 もともとこれは、第二次世界大戦中に、鹿島建設秋田県内の花岡鉱山で中国人を強制労働させた「花岡事件」に端を発するものです。1989年になって、強制労働を強いられた旧中国人労働者が謝罪や補償などを求めて裁判をおこしました。いろいろ紆余曲折があったものの、二審の東京高裁で和解が成立し、鹿島建設は5億円を中国赤十字に預託し、旧中国人労働者の補償に当てられることとなりました。

 ところがネット上で、中国赤十字がこの5億円の内半分の2億5000万円を勝手に「費用」の名目で内部留保として勝手に使用しているのではないかという噂がたったことを受け、それを否定する声明を中国赤十字のHP上に発表したというものです。

 それによると、この金は520名の花岡事件の強制労働者の捜索費用、彼らが日本に行って関係行事に参加するための費用、各種教育活動費用等として使われており、日中友好に役立てられているそうです。また、きちんと国家の関係規定や赤十字財務規定等に基づいて使われており、国の監査を受けているとしております。

 実はこうしたことが話題になるには原因(背景)があり、これまでも中国赤十字が本当に義捐金をその本来の目的のために使用しているのか、自分たちで勝手に使ってしまっているのではないかと思わせる事件が多発しているためです。

 例えば、今年4月にマイクロブログ・新浪微博で宛名が「上海市盧湾区赤十字会」となっている額面が9859元(約12万円)の領収書が公開され話題となりました。そのため、赤十字はきちんと調査をしてどのようなことが行われたか公表するとしました(参照記事『新華網』「网・称上海・湾・十字会一・・花9859元(・))。すいません、この後これがどのようになったかわかりませんが、おそらくウヤムヤになったと思われます。

 それに何と言っても中国赤十字と言えば「郭美美Baby」事件があります(参照記事『西部網』「一20・女孩?富引・・十字信任危机」)。これは今年6月に、これ又マイクロブログで、「郭美美Baby」と名乗る若い女性(20歳)が、豪華な別荘に住んで、エルメスのかばんを提げて、高価なスポーツカーやドイツ馬に乗っている様を写真で何度も公開して自分の金持ちぶりをこれでもかと見せびらかしたものです。

 当然このようなことをすれば反感をかうことになりますが、彼女の場合「中国紅十字会商業総経理」と名乗ったため、中国赤十字の金が彼女に流れており、それでここまで豊かな暮らしができるのではないかと、大いに疑惑を生むこととなりました。


 特に中国赤十字の郭長江副会長と一緒の飛行機に乗っている写真も見つかったりして、本当にあやしいとなりました。しかし、これも結局彼女は中国紅十字会商業という会社の総経理でも何でもなく(それ以前にこうした会社は存在しない)ただの女優にすぎず、赤十字とは何の関係もないということになったのですが、そうであれば誰があれだけの金を彼女に金を提供したのか疑問はつきません。

 こうしたことが続けば、当然誰もが「又か」と思うはずであり、信用されるはずなどありません。信用を取り戻すためには情報公開などが求められるわけですが、中国では公表された情報それ自体が信用できないので、打つ手なしといったところでしょうか。

 土台中国人は何だかんだいって政府すらどこまで信用しているかわからないわけですから、ましてやこうしたところがどれだけ信用されるかとなると、言うまでもないかもしれません。そして、問題は中国の場合こうした機関の設立が制限されていることであり、競争がないこと等による弊害と言えるかもしれません。

 寄付が文化として成り立つには、その前提として、自分の寄付した金がきちんと寄付をした者の目的通りに使われることということが必要なわけですが、現在の中国では望むべくもないというのが現状でしょうか。

極東の極右ブラック政権と類似しているトランプ政権

■ メディア
「私の父親は村長よ」事件

 以前、李剛事件について記事にしたことがありますが(教師が生徒に謝罪(湖南省))、また同じような事件が発生しました。ただ、それがなんとも呆れるしかない事件だったのでそれはそれで興味をそそられるものがあったので、これについて少し(参照サイト 『中国新聞網』「女子宝・・内吸毒被抓后称“我・是村・”(・)」)。

 最初に李剛事件の概要を簡単に記載しておくと、ある男が昨年10月河北大学内で、飲酒運手をして2人の女子大生をはね、1人を死亡させ、1人に重傷を負わせたものの、逮捕された時、全く反省の色を見せないばかりか、その際に「俺の親父は李剛(保定市北市区公安分局の副局長)だ」と叫んだという事件です。

 つまり俺は警察高官の息子だから何故逮捕できるのだとわめいたわけで、あまりにもひどいということで、当時ネットでかなり話題になりました。

 今回の事件は浙江省麗水市で発生したもので、BMWが斜めに走ったと思ったら急に道中で停まるというおかしい動きをしていたので、警察がどうしたのかと近寄ったところ、運転していた女性の様子が明らかにおかしいとなって逮捕されたというものです。

 記事によると運転していたのは、25歳の女性で、意識がはっきりしないうえに、口の周りには白い粉がついていたということですから、あまりにもわかりやすすぎです。何でもムシャクシャしていたので、薬物を摂取してドライブでもと思い、車を運転していたら、急に中毒症状をおこしておかしくなってしまったそうです。

 逮捕されるとき、「自分の父親はどこどこの村長」だと言うとともに、「不行、不行」(だめー、だめー)とだけ答えていたと報道されています。

中国の行政単位は日本ほどわかりやすくなく、「市」といっても、省と同じレベルの直轄市もあれば、省の下の通常の市もあれば、更にその下の県と同じレベルの市もあるという様に結構複雑です。

 日本の場合は都道府県と市町村という様に2段階ですが、中国の場合は、省級、地(区)級、県級、郷級の4段階から成り立っています。

イメージとして思ってもらえれば良いのが、○○省の下の○○市、その下の○○県、その下の○○郷(鎮)というところでしょうか。

 さて村ですが、郷の下の組織になります。そのため日本の感じで言えば町内会の会長とでもいったところでしょうか。だた、やはり権限はもっていますので、現在のというより戦前のと思ってもらえればかなり近いかもしれません。

 ネットでもいろいろ話題となっているようですが、これはどちらかというとたかだか村長にしか過ぎない者の娘が自分の父親の権力を誇っていることが馬鹿にされたという感じが強いように思います。

端から見るとバカバカしい話ですが、本人は大まじめかもしれません。

 というのは、本当に大きな権限を持っている者は何も小さいことを気をしなくてもよくなるかもしれませんが、小さい権力しか持っていないものはその自分の小さい権限を握って絶対放さないということがよくあります。

つまり端から見ればたかだか村長ですが本人達にとっては、それが自分たちのアイデンティティの重要な部分となっているのかもしれません(このギャップがまた嘲笑を誘うわけですが)。

 それに25歳の娘がBMWに乗れることも注目を集めたのかもしれません。中国でもドイツ車は高級車の代名詞で、ベンツやBMWはやはり憧れのまとです。

絵に描いたようなドラ娘が馬鹿をして親の権力を笠に着た事件といいたいが、その権力が大した権力でない、いろいろな面で笑わせてくれる事件です。

 しかし、こうした大した権力でなくともそれを握っている者の機嫌を損ねると、手続をとってもらえないかもしれないといのが中国で、実にやっかいなところです。



■ 政治
園田政務官のパフォーマンスについての海外報道

 少し前に、内閣府園田康博政務官が福島第1原子力発電所から出た低濃度汚染水の浄化水を飲むということが話題になりましたが、この事件が海外でも報道されており、いろいろ興味深かったので、これについて少し。

1 園田政務官と浄化水

 最初にこの背景などについて言及しておきます。そもそもの発端は東電が10月7日から福島第1原子力発電所の5号機と6号機に溜まった水を浄化して、原発敷地内の山林などで散水を始めたことです。これに対し放射性物資を拡散するのではないかという批判が起こりました。

 実際10月10日の東電の記者会見では飲んでも大丈夫かという質問が、あるフリージャーナリストからなされました。ところが、東電側は飲料水ではない(殺菌などがされていない)として、飲むことを拒みました。

 これを聞いたフリージャーナリストの寺澤有氏が、同じ様な質問を13日の政府と東電の合同会見でしたところ、質問された園田政務官が最終的に浄化水を飲むことを約束し、飲んだというのが事件のあらましです。

2 『新華網』の報道

 さてこの事件が『新華網』でもイギリス紙Guardianが11月1日に配信した記事の翻訳記事として報道されておりました(「日官・喝核・站・理水・・者所迫 喝水・手・抖」(日本の官僚が原子力発電所の処理された水を記者から圧力を受け飲む時、手が震えていた))。

 この記事の標題を見てもわかるとおり、飲んだは飲んだが手が震えていたことに重点を置いた記事となっております。ちなみに関係する部分を訳すと、以下のとおりです。

(園田政務官が処理水を飲んだことについて)

マスコミでは、こうしたショーをするのは如何なものかといった意見もあり、議論百出の状態であった。

なおかつ園田康博の行為は記者の圧力になってなされてもので、当時彼の手は絶えず震えていたからだ。

 水の中の放射性物質は既に取り除かれているとはいっても、園田康博の唇が処理水の入ったコップに触れたとき、彼が緊張しているのは明らかであった。

 園田康博が水でコップを一杯にする時、彼の両手はずっと震えていた。その後彼は2口で水を飲み干し、コップを掲げたままテレビカメラの前に短く留まり、自分は無事だということを証明した。

 この記事は短いもので、園田政務官が手を震わせながら水を飲んだことと、「飲んだからといって、絶対安全という証明にはならないことは知っているが、現在これが大衆に対し証明する最もよい方法と思ったから飲んだ」という彼の発言と、今年4月にも枝野官房長官いわき市のいちごを食べたこと等を紹介して終わっています。

 そのためここでは、園田政務官の手が震えていた原因などについては直接言及しておりません。しかし、読んだ人がどのような印象をうけるかというと、言わずもがなで、あまり良くない印象を受けることは間違いありません。

3 Guardianの報道

  さて中国の翻訳記事ですが、私のブログを定期的に読んでいただいている方には既におなじみのことかと思いますが、結構いい加減です。そのため元記事を確認しないと本当に騙されます。というわけで、元記事ですが、”Japanese MP drinks Fukushima water under pressure from journalists”(日本の議員が記者の圧力を受けてフクシマの水を飲む)です。

 さてこの記事ですが、先に訳した政務官の唇がコップに触れていたとき、明らかに緊張していた云々の部分はだいたいそのとおりの訳ですが、あれほど『新華網』で強調されていた岡田政務官の手が震えていたという部分の記述は以下のとおりです。   Sonoda's hands shook as he half-filled the glass from a plastic bottle, before polishing off the water in two swift gulps. He briefly held the glass up to the cameras, as if to prove that no sleight of hand had been involved. 私の下手くそな訳だとおそらく以下のようになるかと思います。  水を2口でがぶ飲みする前に、プラスチックボトルからコップに水を半分注いだ時、園田の手は揺れた(震えた)。彼はカメラの前にコップを短時間掲げたが、それは手に手品のたねがないことを証明しているようだった。4 中国の翻訳の問題点
 問題になるのは、「Sonoda's hands shook」のところで、文型は極めて単純な主語と動詞だけの文です。shookはshakeの過去形で、この動詞は自動詞と他動詞がありますが、後ろに目的語がないので、自動詞で、「揺れる、震える」の意味になります。

 中国語の原文は「当?田康博接・盛・水的杯子・,他的双手一直在抖。」で先に訳したとおり、「岡田康博が水でコップを一杯にする時、彼の両手はずっと震えていた。」です。先に見たとおり、「揺れた」「震えた」どちらの訳も可能かと思いますが、「ずっと(一直)震えていた」は如何なものかと思います。

 それに後ろの「手品のたね」云々の部分があるのとないのとでは、全く受ける印象が異なってきますが『新華網』では訳されておりません。何にしろこのGuardianの記事はさほど岡田政務官に批判的ではありません。

 例えば「問題の水は既に放射性物質が取り除かれており、彼はマゾヒスト的行為をしたわけではない」という記述もあれば、記事の一番最後では、BSE危機の時に英国の牛肉の安全性を証明するために娘にハンバーガーを食べさせた保守党議員John Gummerを引き合いにだし、彼のようなことはしなかったとしております。

 当然こういうところは中国語には訳されていないわけで、例によって例の如く、かなり意図的に中国語に翻訳されて報道されていることがわかります。最後にあまり大したことではありませんが、Guardianの記事では、「Yu Terasawa, a well-known freelance journalist」(有名なフリージャーナリスト寺澤有)となっておりました。

■ メディア
「私の父親は村長よ」事件

 以前、李剛事件について記事にしたことがありますが(教師が生徒に謝罪(湖南省))、また同じような事件が発生しました。ただ、それがなんとも呆れるしかない事件だったのでそれはそれで興味をそそられるものがあったので、これについて少し(参照サイト 『中国新聞網』「女子宝・・内吸毒被抓后称“我・是村・”(・)」)。

 最初に李剛事件の概要を簡単に記載しておくと、ある男が昨年10月河北大学内で、飲酒運手をして2人の女子大生をはね、1人を死亡させ、1人に重傷を負わせたものの、逮捕された時、全く反省の色を見せないばかりか、その際に「俺の親父は李剛(保定市北市区公安分局の副局長)だ」と叫んだという事件です。

 つまり俺は警察高官の息子だから何故逮捕できるのだとわめいたわけで、あまりにもひどいということで、当時ネットでかなり話題になりました。

 今回の事件は浙江省麗水市で発生したもので、BMWが斜めに走ったと思ったら急に道中で停まるというおかしい動きをしていたので、警察がどうしたのかと近寄ったところ、運転していた女性の様子が明らかにおかしいとなって逮捕されたというものです。

 記事によると運転していたのは、25歳の女性で、意識がはっきりしないうえに、口の周りには白い粉がついていたということですから、あまりにもわかりやすすぎです。何でもムシャクシャしていたので、薬物を摂取してドライブでもと思い、車を運転していたら、急に中毒症状をおこしておかしくなってしまったそうです。

 逮捕されるとき、「自分の父親はどこどこの村長」だと言うとともに、「不行、不行」(だめー、だめー)とだけ答えていたと報道されています。

中国の行政単位は日本ほどわかりやすくなく、「市」といっても、省と同じレベルの直轄市もあれば、省の下の通常の市もあれば、更にその下の県と同じレベルの市もあるという様に結構複雑です。

 日本の場合は都道府県と市町村という様に2段階ですが、中国の場合は、省級、地(区)級、県級、郷級の4段階から成り立っています。

イメージとして思ってもらえれば良いのが、○○省の下の○○市、その下の○○県、その下の○○郷(鎮)というところでしょうか。

 さて村ですが、郷の下の組織になります。そのため日本の感じで言えば町内会の会長とでもいったところでしょうか。だた、やはり権限はもっていますので、現在のというより戦前のと思ってもらえればかなり近いかもしれません。

 ネットでもいろいろ話題となっているようですが、これはどちらかというとたかだか村長にしか過ぎない者の娘が自分の父親の権力を誇っていることが馬鹿にされたという感じが強いように思います。

端から見るとバカバカしい話ですが、本人は大まじめかもしれません。

 というのは、本当に大きな権限を持っている者は何も小さいことを気をしなくてもよくなるかもしれませんが、小さい権力しか持っていないものはその自分の小さい権限を握って絶対放さないということがよくあります。

つまり端から見ればたかだか村長ですが本人達にとっては、それが自分たちのアイデンティティの重要な部分となっているのかもしれません(このギャップがまた嘲笑を誘うわけですが)。

 それに25歳の娘がBMWに乗れることも注目を集めたのかもしれません。中国でもドイツ車は高級車の代名詞で、ベンツやBMWはやはり憧れのまとです。

絵に描いたようなドラ娘が馬鹿をして親の権力を笠に着た事件といいたいが、その権力が大した権力でない、いろいろな面で笑わせてくれる事件です。

 しかし、こうした大した権力でなくともそれを握っている者の機嫌を損ねると、手続をとってもらえないかもしれないといのが中国で、実にやっかいなところです。


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■ 政治
園田政務官のパフォーマンスについての海外報道

 少し前に、内閣府園田康博政務官が福島第1原子力発電所から出た低濃度汚染水の浄化水を飲むということが話題になりましたが、この事件が海外でも報道されており、いろいろ興味深かったので、これについて少し。

1 園田政務官と浄化水

 最初にこの背景などについて言及しておきます。そもそもの発端は東電が10月7日から福島第1原子力発電所の5号機と6号機に溜まった水を浄化して、原発敷地内の山林などで散水を始めたことです。これに対し放射性物資を拡散するのではないかという批判が起こりました。

 実際10月10日の東電の記者会見では飲んでも大丈夫かという質問が、あるフリージャーナリストからなされました。ところが、東電側は飲料水ではない(殺菌などがされていない)として、飲むことを拒みました。

 これを聞いたフリージャーナリストの寺澤有氏が、同じ様な質問を13日の政府と東電の合同会見でしたところ、質問された園田政務官が最終的に浄化水を飲むことを約束し、飲んだというのが事件のあらましです。

2 『新華網』の報道

 さてこの事件が『新華網』でもイギリス紙Guardianが11月1日に配信した記事の翻訳記事として報道されておりました(「日官・喝核・站・理水・・者所迫 喝水・手・抖」(日本の官僚が原子力発電所の処理された水を記者から圧力を受け飲む時、手が震えていた))。

 この記事の標題を見てもわかるとおり、飲んだは飲んだが手が震えていたことに重点を置いた記事となっております。ちなみに関係する部分を訳すと、以下のとおりです。

(園田政務官が処理水を飲んだことについて)

マスコミでは、こうしたショーをするのは如何なものかといった意見もあり、議論百出の状態であった。

なおかつ園田康博の行為は記者の圧力になってなされてもので、当時彼の手は絶えず震えていたからだ。

 水の中の放射性物質は既に取り除かれているとはいっても、園田康博の唇が処理水の入ったコップに触れたとき、彼が緊張しているのは明らかであった。

 園田康博が水でコップを一杯にする時、彼の両手はずっと震えていた。その後彼は2口で水を飲み干し、コップを掲げたままテレビカメラの前に短く留まり、自分は無事だということを証明した。

 この記事は短いもので、園田政務官が手を震わせながら水を飲んだことと、「飲んだからといって、絶対安全という証明にはならないことは知っているが、現在これが大衆に対し証明する最もよい方法と思ったから飲んだ」という彼の発言と、今年4月にも枝野官房長官いわき市のいちごを食べたこと等を紹介して終わっています。

 そのためここでは、園田政務官の手が震えていた原因などについては直接言及しておりません。しかし、読んだ人がどのような印象をうけるかというと、言わずもがなで、あまり良くない印象を受けることは間違いありません。

3 Guardianの報道

  さて中国の翻訳記事ですが、私のブログを定期的に読んでいただいている方には既におなじみのことかと思いますが、結構いい加減です。そのため元記事を確認しないと本当に騙されます。というわけで、元記事ですが、”Japanese MP drinks Fukushima water under pressure from journalists”(日本の議員が記者の圧力を受けてフクシマの水を飲む)です。

 さてこの記事ですが、先に訳した政務官の唇がコップに触れていたとき、明らかに緊張していた云々の部分はだいたいそのとおりの訳ですが、あれほど『新華網』で強調されていた岡田政務官の手が震えていたという部分の記述は以下のとおりです。   Sonoda's hands shook as he half-filled the glass from a plastic bottle, before polishing off the water in two swift gulps. He briefly held the glass up to the cameras, as if to prove that no sleight of hand had been involved. 私の下手くそな訳だとおそらく以下のようになるかと思います。  水を2口でがぶ飲みする前に、プラスチックボトルからコップに水を半分注いだ時、園田の手は揺れた(震えた)。彼はカメラの前にコップを短時間掲げたが、それは手に手品のたねがないことを証明しているようだった。4 中国の翻訳の問題点
 問題になるのは、「Sonoda's hands shook」のところで、文型は極めて単純な主語と動詞だけの文です。shookはshakeの過去形で、この動詞は自動詞と他動詞がありますが、後ろに目的語がないので、自動詞で、「揺れる、震える」の意味になります。

 中国語の原文は「当?田康博接・盛・水的杯子・,他的双手一直在抖。」で先に訳したとおり、「岡田康博が水でコップを一杯にする時、彼の両手はずっと震えていた。」です。先に見たとおり、「揺れた」「震えた」どちらの訳も可能かと思いますが、「ずっと(一直)震えていた」は如何なものかと思います。

 それに後ろの「手品のたね」云々の部分があるのとないのとでは、全く受ける印象が異なってきますが『新華網』では訳されておりません。何にしろこのGuardianの記事はさほど岡田政務官に批判的ではありません。

 例えば「問題の水は既に放射性物質が取り除かれており、彼はマゾヒスト的行為をしたわけではない」という記述もあれば、記事の一番最後では、BSE危機の時に英国の牛肉の安全性を証明するために娘にハンバーガーを食べさせた保守党議員John Gummerを引き合いにだし、彼のようなことはしなかったとしております。

 当然こういうところは中国語には訳されていないわけで、例によって例の如く、かなり意図的に中国語に翻訳されて報道されていることがわかります。最後にあまり大したことではありませんが、Guardianの記事では、「Yu Terasawa, a well-known freelance journalist」(有名なフリージャーナリスト寺澤有)となっておりました。

東京新聞記事より


【社説】
政治と世論を考える<4>

 トランプ氏の情報空間
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2017年8月24日

 「やつらを見ろ」

 トランプ氏が記者席を指さした。

すると会場を埋めた支持者がトランプ氏と声を合わせて

「やつらは最も不正直な人間だ」

とブーイングを浴びせた。


 昨年の米大統領選。トランプ氏の選挙集会ではメディアたたきが繰り返され、就任後の今もメディア敵視は続いている。


 メディアも黙ってはいない。ウォーターゲート事件の報道でピュリツァー賞に輝いた元ワシントン・ポスト紙記者のバーンスタイン氏は

「これほど悪質な大統領は見たことがない」

と批判し、メディアがトランプ氏に立ち向かうよう訴えた。


 ニューヨーク・タイムズ紙がアカデミー賞授賞式の中継で流したCMは、

「真実がこれまで以上に重要になっている」

との文言で結ばれた。

メディアは事実を武器に政権と対峙(たいじ)しようとしている。

 ところが、ある世論調査によると、メディアにはフェイク(偽)ニュースが多いと65%の人が信じ、うち共和党支持者では八割に達する。

メディア不信は深い。

 トランプ氏も「既成メディアはフェイクだらけだ」と毒づくが、自分の方こそ根拠のない発言を乱発し、取り巻きも同調する。大統領就任式の観客数をめぐる騒動がいい例だ。

 オバマ氏が就任した八年前の時の写真と比べて明らかに少ないのに、当時の大統領報道官は「過去最多だ」と自賛した。

これをメディアが疑問視すると、大統領顧問は「オルタナティブ・ファクト(もう一つの事実)だ」と真顔で強弁した。

 トランプ氏がツイッターを重宝するのは、既成のメディアを介さず支持者に直接、メッセージを伝えることができるからだ。支持者を扇動する強力な武器になる。だから、いくら批判を受けてもツイッターをやめようとはしない。

 ネット空間では自分の嗜好(しこう)や立場に合った情報だけを選択できる。

メディアがトランプ氏の虚偽をいくら指摘しても、こうした別の情報空間にいるトランプ支持者は聞く耳を持たない。支持層がなかなか崩れないのは、これが大きな理由だ。

 だが、自分の気に入らない情報は排除し、好みに合うものだけを受け入れれば、客観性を失い、偏見を自ら助長させる危険を伴う。


 正しい情報や事実に基づかない政治がまともであるはずがない。この歪(ゆが)みは危険である。

架空領収書がどうしても必要と市議会議員

ブロゴス記事より

【政治】
「印刷せず領収書は発行」と業者 神戸市議の架空発注疑惑

2017年8月24日 21時45分
 神戸市の橋本健市議(37)が市政報告のチラシを印刷業者に架空発注して政務活動費(政活費)を申請したとする週刊誌報道について、神戸市内の印刷業者は24日、代理人弁護士を通じて「実際には印刷の仕事をしていないのに、橋本市議に頼まれて領収書を発行した」と明らかにした。橋本市議は23日、架空発注を否定していた。 印刷業者側によると、橋本市議は印刷業者に領収書と請求書の発行を依頼。商品名や数量、金額などは市議の指示通りに記載したが「何のために必要かの具体的な説明はなかった」としている。市議側から金は受け取っていないという。
(共同)

日本ではなく米国で提訴した空母乗員ら

原発事故:トモダチ作戦で被ばく 東電など提訴
2017年08月24日

◇米空母乗員ら 基金創設求め米カリフォルニア州連邦裁判所に

 東京電力ホールディングスは24日、東日本大震災の支援活動「トモダチ作戦」に参加した米空母乗組員ら約150人の米国居住者が、福島第1原発事故で被ばくしたとして東電と米企業1社に対し、医療費などに充てる50億ドル(約5500億円)以上の基金創設を求めて提訴したと発表した。

 東電によると、原告側は米国時間18日に米カリフォルニア州の連邦裁判所に提訴した。東電は訴状の正式な送達を受けていないとし、「送達を受けた場合、原告らの主張、請求内容を精査し、適切に対処していく」と話している。


稲田ら極右崩れの極右親分晋三さんのとりまきと同じく、トランプさんも、朝令暮改が如くに正反対の話を、飽きもせず毎日毎日繰り返しています。どうやら虚言を無意識に繰り返さずにはいられない精神の不治の病に感染しているようですね。

東京新聞記事より

【国際】
トランプ氏、分断修復訴え 差別容認批判の事態収拾図る
Tweet
2017年8月24日 08時21分
 【ワシントン共同】トランプ米大統領は23日、西部ネバダ州で開かれた退役軍人の集会で演説し、「私たちは肌の色や小切手の金額で判断されない」と述べ、「米国を分断する傷をいやす時だ」と国民に結束を呼び掛けた。南部バージニア州で起きた白人至上主義者と反対派の衝突事件を巡り人種差別を容認したとの批判が拡大する中、事態収拾に努めた。 トランプ氏は事件後初となった22日の支持者集会で、自身の主張を正しく伝えなかったとメディアを激しく非難し、正当化に腐心した。しかし、衝突現場にいた両陣営に暴力の責任があるなどと発言したトランプ氏に対する不信感は根強い。
 ネバダ州で開かれた退役軍人の集会で演説するトランプ大統領=23日、リノ(ロイター=共同)