人権未開国

日本のヘイトスピーチ対策:「実効性疑問視」国際人権団体
2017年02月22日

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)は22日、2016年の世界の人権状況に関する報告書を公表した。日本の「ヘイトスピーチ対策法」について、制定・施行されたものの罰則などの規定がないため「実効性が疑問視されている」と指摘した。

 報告書は400ページ余りで159の国・地域の人権状況を掲載。日本については性的少数者(LGBT)への対応にも言及し、同性カップルを認める自治体が増えているとする一方、性同一性障害の受刑者が刑務所で女性ホルモン剤を服用できなかったとして国を訴えた事例などを挙げ、「差別は続いている」と述べた。(共同)