世界ハンセン病の日

裂世界ハンセン病デイ
  フランスの社会運動家であるラウル・フォレロー(Raoul Follereauが、Epiphany (公現祭―キリスト生誕の際に東方の3博士がBethlehemを訪れたのを記念する1月6日の祭日)ローマ字を入れる)が提唱した、毎年1月最終日曜日の「世界ハンセン病の日」には、世界各地でこの日を記念したハンセン病の活動が行われている。この日を選定した理由はEpiphanyから3回目の日曜日には、ミサで主がらい 患者を癒した、という聖書が読まれる日である。最初の世界ハンセン病ディは1954年1月31日で36万のカトリック神父と数百万の信者が参加した。(注1)

裂ハンセン病を正しく理解する週間(日本)
  「ハンセン病を正しく理解する週間」は、救らい事業に尽くした貞明皇后の誕生日である6月25日を含む1週間に設定されている。ハンセン病患者あるいは回復者に対して差別や偏見のない社会を推進する目的である。元々は1931年に「癩予防ディ」と呼ばれ、ハンセン病患者の救済を名目に無癩県運動と強制隔離政策を奨める、日本国政府のキャンペーンであった。1951年に貞明皇后崩御したのに伴い「救らいの日」に、1963年に「らいを正しく理解する週間」に、1964年に「ハンセン病を正しく理解する週間」に改称した。
1.Love One Another (World Leprosy Day) pp.114, by Raou Fellerear (translated by Barbara Wall) First published in 1968 , London, Burns & Oates. SBN 223 97603,

ハンセン病(ハンセンびょう、)は、抗酸菌の一種であるらい菌 () の皮膚のマクロファージ内寄生および末梢神経細胞内寄生によって引き起こされる感染症である。
病名は、1873年にらい菌を発見したノルウェーの医師、アルマウェル・ハンセンに由来する。かつての日本では「癩(らい)」、「癩病」、「らい病(注1)」とも呼ばれていたが、それらを差別的に感じる人も多く、歴史的な文脈以外での使用は避けられるのが一般的である。その理由は、「医療や病気への理解が乏しい時代に、その外見や感染への恐怖心などから、患者への過剰な差別が生じた時に使われた呼称である」ためで、それに関連する映画なども作成されている(注2)。
感染経路は、らい菌の経鼻・経気道よりのものが主であるが、他系統も存在する(感染経路の項にて後述)。感染力は非常に低く、治療法も確立した現状では、重篤な後遺症を残すことや感染源になることは稀であるものの、適切な治療を受けない・受けられない場合、皮膚に重度の病変が生じ、他者へ感染することもある。
2007年の統計では、世界におけるハンセン病の新規患者総数は年間約25万人である。一方、近年の日本国内の新規患者数は年間で0〜1人に抑制され、現在では稀な疾病となっている。ハンナ・リデルは日本のハンセン病史に名を刻んだ。
1.癩が常用漢字に含まれないため、平仮名で書かれることが多い。
2.ものみの塔聖書冊子協会発行の「新世界訳聖書」分冊「マタイによる福音書」には、「らい病」を「重い皮膚病」に変えられている。