トランプは、暗殺される道を猪突猛進している。任期を全うできないで

政治

トランプと黒人の戦争が始まる
堂本かおる

相変わらずの衝動性である。

■ブラック・ライブズ・マター壊滅策

 ホワイトハウスの公式ウェブサイトはトランプの就任と同時にすべて書き換えられた。

 「我らの法執行機関のために立ち上がる」と題されたページに「米国のアンチ警察の空気は危険であり、間違っている。トランプ政権はこれを終らせる」

とある。

黒人への警察暴力に対抗するために起こったブラック・ライブス・マター運動を指しているのは明らかだ。

「トランプ政権は法と秩序(警察が取り締り、法で裁く)の政権となる」

ともあり、アンチ警察運動を厳しく取り締まることを示唆している。

 トランプが司法長官に指名したジェフ・セッションズ(現アラバマ州選出上院議員)は人種差別主義者として知られる人物だ。1986年、レーガン政権下で連邦判事に指名された際、Nワードを使った、KKKについてのジョークを発したなど数々の問題発言が公聴会で証言され、非常に稀な指名却下となった経緯を持つ。

 オバマ政権下の二人の司法長官、エリック・ホールダーとロレッタ・リンチは共に黒人への警察暴力問題と闘ったが、セッションズが司法長官になれば全く異なる道行きとなる。

バラク・オバマへの恨み

 残念ながらシカゴ市民とエマニュエル市長はイバラの道を行くこととなるだろう。

 まずトランプ自身が大変な人種差別主義者である。

すでに何度か書いたことだが、1989年にニューヨークのセントラルパークで若いエリート白人女性がレイプの上、瀕死の重傷を負わされ、ハーレムの5人の少年が誤認逮捕される事件があった。

この時、トランプは自費で新聞に「ニューヨークは死刑を復活すべし」との一面広告を出した。

全員が未成年、最年少14歳に対しての死刑である。

また、トランプは経営するアパートに黒人の入居を拒んだこと、カジノの黒人従業員への差別対応などで何度も訴訟を起こされている。

 以下は筆者の主観だが、トランプは執拗な人間だ。「オバマはアフリカ生まれでイスラム教徒」と何年も言い続け、ついに自身も招待されたホワイトハウスの晩餐会でオバマ大統領から大きなしっぺ返しを衆人環視、テレビ中継もなされていた場で喰らった。

トランプはこの時の恨みを一生忘れないだろう。

 シカゴはオバマ夫妻の故郷である。

市長のラーム・エマニュエルはオバマ政権の初代大統領首席補佐官であり、個人的にもオバマ前大統領の親しい友人だ。

トランプはシカゴを徹底的に攻撃し続けるであろう。

 司法から黒人社会への強硬策、抑圧が善しとされる空気が生まれ、警察暴力が増え、人が死ぬだろう。

しかし警官は起訴されず、無罪放免となり、警察と黒人コミュニティの関係は悪化するだろう。

全米の黒人コミュニティのリーダーたち、子供、特に男の子を持つ母親たちは今後の方策を考えていかねばならないのである。


■ 政治
トランプ米政権vs米国立公園 ツイッターで抵抗
BBCニュース

米バッドランズ国立公園の公式ツイッターアカウントが投稿した地球温暖化に関するツイートが削除されたのを機に、「非公式」アカウントが登場して政権批判を始めたほか、複数の国立公園の公式アカウントが次々と、気候変動のデータなどをツイートしている。気候変動などでっちあげだと主張するトランプ大統領に、国立公園の関係者たちがこぞって抵抗運動を開始したようにも見える。
国立公園局の公式ツイッターアカウントは20日、大統領就任式の直後に、観衆の人数がオバマ前大統領の就任式よりも少なかったと示す写真をリツイート。アカウントはしばらく非表示となった後、「昨日このアカウントから間違ってリツイートしたことを遺憾に思い、今後もこの国の公園の美しさと歴史を皆さんと共有していきたいと思います」とツイートした。


24日には、サウスダコタ州にあるバッドランズ国立公園のアカウントが、「産業革命以降、海洋の酸化が3割進んでいる」、「現在の大気中の二酸化炭素量は過去65万年で最大」などと、気候変動に関するデータを相次ぎツイート。民主党全国委員会のアカウントが「#Resist(抵抗しよう)」というハッシュタグをつけてリツイートしたのを始め、大勢が共有したが、バッドランズ国立公園の連続ツイートは夕方には削除された。


その後、「AltUSNatParkService(オルタナ米国立公園局)」というアカウントが登場。米国立公園の「非公式の『抵抗』チーム」を名乗るこのアカウントは、「公式アカウントを取り上げても、私たちの自由時間は取り上げられない!」と、政権批判を相次ぎツイートしている。
ゴールデンゲート国立公園の公式アカウントも24日、気候変動に関する米航空宇宙局(NASA)報告にリンクしながら、「2016年は3年連続して記録上最も暑い年だった」とツイートした。
さらに25日には、レッドウッズ国立公園の公式アカウントも気候変動についてツイート。樹木は二酸化炭素吸収源として役立つと説明し、「レッドウッド(セコイアの一種)を増やせば、#気候変動 も少なくなる」と書いた。
一方で、カリフォルニア州ネバダ州をまたがるデスバレー国立公園の公式アカウントは、第2次世界大戦中に日系米国人が公園内に強制収容されたとツイート。大統領について直接の言及はないものの、これはイスラム教徒の入国を禁止し、移民の入国を制限するというトランプ氏への抗議だと、大勢が受け止めている。

非公式の「オルタナ米国立公園局」アカウントは、「科学を無視して、イデオロギーと企業のテーマを追求する米国政府は、今と未来の人たちの世界を危険にさらす」とツイート
さらにAP通信によると、米環境保護庁(EPA)ではマスコミに対する箝口令(かんこうれい)が敷かれ、公式アカウントによる投稿が禁止されたという。
EPAツイッターアカウントは就任式前日の19日を最後に、何も投稿していない。
(英語記事 More national parks appear to defy Trump on Twitter


■ ウェブ
包囲下のアレッポツイッター発信続けた少女、トランプ氏に手紙
BBCニュース

>内戦が続くシリアで、主要都市アレッポをめぐる激しい戦闘が続くなかツイッターを使って発信し続けた7歳の少女バナ・アラベドさんがこのほど、ドナルド・トランプ米新大統領にあて公開書簡を送った。アラベドさんはトランプ氏に、シリアの子どもたちを助けると約束してほしい、と訴えている。
手紙は、今月20日の大統領就任式の数日前に書かれたという。アラベドさんは手紙の中で、「シリアの子どもたちのために必ず何かしてください。だってあなたの子どもと一緒で、あなたと同じように平和に生きるべきだから」と書いている。アラベドさんは、トランプ氏をテレビで何度も見ていたため、手紙を書くことにしたという。
先月、大量の住民がアレッポから退避した際に、アラベドさんも家族と共に脱出。現在はトルコで生活している。
アラベドさん一家が住むトルコは、シリアの反政府勢力を支援している。しかしトランプ大統領の態度は依然として不明だ。
トランプ大統領は、ロシアとの関係を強化したいと何度も強調してきており、シリアのアサド政権を支援するロシアのウラジーミル・プーチン大統領に好意的な姿勢を示してきた。
トランプ氏は昨年の選挙戦で、反政府勢力に対する支援の停止に言及していた。しかし、より最近では、反政府勢力を助けることになる「安全地帯」の設定が必要だと述べている。
アサド政権を支援するイランとロシア、反政府勢力を後押しするトルコの3カ国の呼びかけで今週23日から24日にかけて中央アジアカザフスタンで開かれたシリア和平協議では、3週間の停戦が表明された。
しかし、アサド政権や反政府勢力からの同意がない現状では、停戦がどの程度の期間守られるのか明らかでない。
アラベドさんは、反政府勢力が支配するアレッポ東部が政府軍に包囲され、激しい空爆など攻撃が続くなかで、ツイッターを使って発信を続けたことで世界中で知られるようになった。
母親のファテマさんが手紙の写しをBBCに送ってくれた。
以下に、手紙の内容を紹介する。
親愛なるドナルド・トランプさん
私の名前はバナ・アラベド。7歳でシリアのアレッポから来ました。
包囲された東アレッポから12月に出るまで、ずっとシリアに住んでいました。シリアの戦争で苦しんだ子どもの一人です。
だけど今、トルコの新しい家で平和に生きています。アレッポで学校に通っていたけれど、爆弾で学校は崩れました。
何人かの友達は死にました。
とても悲しいし、一緒にいられたら良かったのにって思います。今ごろ一緒に遊んでいたのに。アレッポでは遊べなかった。あそこは死の町でした。
今いるトルコでは、外に出て楽しむこともできる。まだ行っていないけど、学校に行ける。だから平和は、あなたを含めてみんなにとって大切なんです。
だけど今、私とは違って何百万というシリアの子どもたちは、シリアのいろんなところで苦しんでいる。大人のせいで苦しんでいるんです。

Twitter / AlabedBana
トルコに避難したアラベドさんのツイッターアカウントに投稿された2人の弟たちの写真。添えられた言葉は、「平和、平和、平和、どこだって」
あなたがアメリカの大統領になるのは知っています。だからシリアの人々と子どもたちを救ってくれませんか。シリアの子どもたちのために必ず何かしてください。だってあなたの子どもと一緒で、あなたと同じように平和に生きるべきだから。
シリアの子どもたちのために何かすると約束してくれれば、あなたはすぐに私の新しい友達です。
シリアの子どもたちのために何をしてくれるのか楽しみにしています。
(英語記事 Bana Alabed: Syrian tweeting girl pens letter to Trump)


■ ウェブ
包囲下のアレッポツイッター発信続けた少女、トランプ氏に手紙
BBCニュース

>内戦が続くシリアで、主要都市アレッポをめぐる激しい戦闘が続くなかツイッターを使って発信し続けた7歳の少女バナ・アラベドさんがこのほど、ドナルド・トランプ米新大統領にあて公開書簡を送った。アラベドさんはトランプ氏に、シリアの子どもたちを助けると約束してほしい、と訴えている。
手紙は、今月20日の大統領就任式の数日前に書かれたという。アラベドさんは手紙の中で、「シリアの子どもたちのために必ず何かしてください。だってあなたの子どもと一緒で、あなたと同じように平和に生きるべきだから」と書いている。アラベドさんは、トランプ氏をテレビで何度も見ていたため、手紙を書くことにしたという。
先月、大量の住民がアレッポから退避した際に、アラベドさんも家族と共に脱出。現在はトルコで生活している。
アラベドさん一家が住むトルコは、シリアの反政府勢力を支援している。しかしトランプ大統領の態度は依然として不明だ。
トランプ大統領は、ロシアとの関係を強化したいと何度も強調してきており、シリアのアサド政権を支援するロシアのウラジーミル・プーチン大統領に好意的な姿勢を示してきた。
トランプ氏は昨年の選挙戦で、反政府勢力に対する支援の停止に言及していた。しかし、より最近では、反政府勢力を助けることになる「安全地帯」の設定が必要だと述べている。
アサド政権を支援するイランとロシア、反政府勢力を後押しするトルコの3カ国の呼びかけで今週23日から24日にかけて中央アジアカザフスタンで開かれたシリア和平協議では、3週間の停戦が表明された。
しかし、アサド政権や反政府勢力からの同意がない現状では、停戦がどの程度の期間守られるのか明らかでない。
アラベドさんは、反政府勢力が支配するアレッポ東部が政府軍に包囲され、激しい空爆など攻撃が続くなかで、ツイッターを使って発信を続けたことで世界中で知られるようになった。
母親のファテマさんが手紙の写しをBBCに送ってくれた。
以下に、手紙の内容を紹介する。
親愛なるドナルド・トランプさん
私の名前はバナ・アラベド。7歳でシリアのアレッポから来ました。
包囲された東アレッポから12月に出るまで、ず