安部首魁凋落終焉期をまっしぐら

仙台市長選、郡氏が初当選 都議選に続き自民敗北
2017/7/24 朝刊
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 仙台市長選は二十三日投開票され、民進など野党が支援した無所属新人の元復興政務官郡和子氏(60)が、与党支持の葬祭業社長菅原裕典氏(57)ら無所属三新人を破り、初当選した。自民党地域政党都民ファーストの会」の前に惨敗した東京都議選に続き、国政レベルの与野党による対決でも敗北した。学校法人「加計(かけ)学園」を巡る問題などへの批判から安倍内閣の支持率が急落する中、政権への影響は不可避だ。
 選挙戦終盤に発覚した、南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報隠蔽(いんぺい)を巡る稲田朋美防衛相の事前了承問題も与党にとって痛手となった可能性がある。
 郡氏は当選が決まった後、選挙事務所で「市民一人一人の良識が勝利に結び付いた」と喜びを語った。民進、社民両党の宮城県連が支持し、共産党県委員会、自由党が支援した。衆院議員を四期務めた知名度を生かし、幅広く支持を集めた。
 投票率は44・52%で、過去最低だった前回の30・11%を14・41ポイント上回った。
 自民党県連と公明党県本部、日本のこころが支持した菅原氏は、村井嘉浩知事や二期で引退する奥山恵美子市長の支援も受けたが及ばなかった。
 共に元衆院議員の林宙紀氏(39)と大久保三代氏(40)には、支持が広がらなかった。