とかげの尻尾

■ 政治
稲田はやっぱりだめだった
志村建世

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 稲田防衛大臣は、都議選の応援で、「自衛隊としても、ぜひ当選をお願いしたい」と演説してしまったとのことだ。行政の中立性を逸脱した行為で、その中でも自衛隊の政治的中立性は厳格に規定されているところだ。「うっかり忘れた」で済む話ではない。およそこの人には、政治家としての自分の立場を、客観的に把握する能力がないらしい。そのときの自分の「直感」で発言してしまう癖があるようだ。南スーダンへの自衛隊派遣問題のときも、思いつき発言をしては批判されて、説明に四苦八苦していた。

 防衛大臣といえば自衛隊の直接の担当者なのだから、相手国のからむ緊急の難しい問題で、前後を忘れた「直感」で命令を出されたりしたら、取り返しのつかない事態にもなりかねない。本当にこの人で大丈夫なのだろうか。今回も、まずいと思って発言は撤回したものの、辞任は否定して「職務を全うしたい」と言っているそうだ。

 野党側は「完全にアウトだ」として辞任を求め、折から加計問題などで臨時国会の開催や閉会中審査を求めているところから、稲田問題を政権への反撃の新しい拠点にしようとしている。政治評論家の解説によれば、稲田防衛相は「安倍内閣の弱い環」ということになる。安倍内閣は、本体の安全のために、閣僚の更迭へと進むのだろうか。
■ 政治
自衛隊を利用するかのような発言、大臣として留まってはいけない」蓮舫代表が稲田大臣の発言を受けて
民進党

 蓮舫代表は28日午前、稲田防衛大臣が前日の自民党都議選候補者の集会での応援演説で「防衛省自衛隊防衛大臣自民党としてもお願いしたい」と発言したことについて、党本部で記者団からの取材に応じた。
 この中で蓮舫代表は、「大臣として留まってはいけない発言。特定の候補者の当選を防衛大臣としてお願いするということは、憲法15条、公選法自衛隊法の全てに違反しているので、取り消して済まされる問題ではない」と指摘した。
 大臣の資質について問われると、「南スーダンの日報問題の際には『蚊帳の外大臣』と言われたほど、何も把握はしていなかった上に、この問題の中間報告も出ていない。国民への説明責任も果たさないまま、選挙応援で自衛隊を利用するかのような発言をするのは、防衛大臣の責務を理解していないとしか思えない」と述べた。
 安倍総理任命責任については、「今回の発言はもはや辞任のレベルではなく、総理がきっちりと罷免すべきだ。国会を早々に開いていただいて、稲田大臣の任命責任を自ら語るべき」と答えた。
 今後どのように追及していくかという問いには、「外務・防衛合同部門会議を開き、稲田大臣を招く予定なので、そこでしっかり説明を求めたい。野党4党の国対委員長会談で、総理に対して任命責任を問いながら、引き続き国会を開いていただくよう求めていく」と答えた。
 現場で働く自衛隊員については、「自分たちのトップが、(自衛隊が)自民党の応援組織であるかのような発言をしたため、国民のために苦しい作業を行ってきた自衛隊員の士気に大きくかかわると思う。また国民の安全にもかかわる問題なので、自衛隊員や国民のために、罷免いただくことがベストだと思う」と述べた。
民進党広報局

■ 政治
安倍政権は、追求が嫌だから臨時国会召集を拒否という幼稚さ 憲法違反内閣に憲法語る資格なし 臨時国会召集が嫌なら総辞職せよ
猪野 亨

加計学園問題では、次々と新事実が出てくる中で、疑惑は既に真っ黒になっているのですが、安倍氏は頑として説明責任を拒否しています。拒否どころか、全国展開すればいいなど言いたい放題です。

 安倍氏は、加計学園問題についての真相を話さなければなりません。今、話さなくても早晩、今治市での加計学園獣医学部など失敗することは目に見えていますから、真相はいずれ出てきますが、安倍氏内閣総理大臣としての説明責任があります。

 野党4党から臨時国会臨時国会召集要求がだされましたが、安倍内閣のその対応が注目されいています。憲法の規定上、内閣に拒否権などありません。内閣は臨時国会を召集する憲法上の義務があります。

 しかし、安倍内閣は、こともあろうに加計学園問題で追及を受けるのが嫌だから臨時国会の召集を拒否しているのです。

「 自民「首相は加計追及嫌がる」臨時国会開催を拒否」(共同通信2017年6月27日)

民進党山井和則国対委員長は27日、自民党竹下亘国対委員長と国会内で会談し、加計学園岡山市)の獣医学部新設を巡る疑惑を解明するため、臨時国会衆院予算委員会などの閉会中審査を早急に開催するよう重ねて要求した。竹下氏は「安倍晋三首相は加計問題について追及されることを嫌がっている」と述べ、拒否した。会談後、山井氏が明らかにした。」

 またまた安倍氏の本音が暴露されてしまいましたが、嫌がっているって、子どもじゃあるまいし、自らの行ったことの政治責任が問われているわけですから、一方通行の講演などで言いたい放題しゃべるのではなく、疑問に答えるという形で説明するのが当然です。

 本来であれば、そのような追求を受けるまでもなく、安倍氏が真相は話すべきことは当然です。

 例えば、安倍こと私が萩生田に命じて文科省を黙らせ、加計学園に有利に取りはからうようにした、私の友人だから便宜を図った、で、それで何が悪いんですか。
というようにです。

 臨時国会召集を拒否するなど許されようはずもありません。憲法違反以外なにものでもなく、どうしても臨時国会を召集しないというのであれば内閣総辞職しかありません。臨時国会召集は内閣の義務ですから、それを免れたければ総辞職すればよいのです。

 臨時国会は召集したくない、総辞職はしたくないでは通用しません。
「逃げる安倍総理 これで議会制民主主義と言えるのか 国民がバカにされている」

 この安倍氏が秋にも憲法9条改正のための試案を出すなどと言っています。

■ 政治
安倍政権は、追求が嫌だから臨時国会召集を拒否という幼稚さ 憲法違反内閣に憲法語る資格なし 臨時国会召集が嫌なら総辞職せよ
猪野 亨

加計学園問題では、次々と新事実が出てくる中で、疑惑は既に真っ黒になっているのですが、安倍氏は頑として説明責任を拒否しています。拒否どころか、全国展開すればいいなど言いたい放題です。

 安倍氏は、加計学園問題についての真相を話さなければなりません。今、話さなくても早晩、今治市での加計学園獣医学部など失敗することは目に見えていますから、真相はいずれ出てきますが、安倍氏内閣総理大臣としての説明責任があります。

 野党4党から臨時国会臨時国会召集要求がだされましたが、安倍内閣のその対応が注目されいています。憲法の規定上、内閣に拒否権などありません。内閣は臨時国会を召集する憲法上の義務があります。

 しかし、安倍内閣は、こともあろうに加計学園問題で追及を受けるのが嫌だから臨時国会の召集を拒否しているのです。

「 自民「首相は加計追及嫌がる」臨時国会開催を拒否」(共同通信2017年6月27日)

民進党山井和則国対委員長は27日、自民党竹下亘国対委員長と国会内で会談し、加計学園岡山市)の獣医学部新設を巡る疑惑を解明するため、臨時国会衆院予算委員会などの閉会中審査を早急に開催するよう重ねて要求した。竹下氏は「安倍晋三首相は加計問題について追及されることを嫌がっている」と述べ、拒否した。会談後、山井氏が明らかにした。」

 またまた安倍氏の本音が暴露されてしまいましたが、嫌がっているって、子どもじゃあるまいし、自らの行ったことの政治責任が問われているわけですから、一方通行の講演などで言いたい放題しゃべるのではなく、疑問に答えるという形で説明するのが当然です。

 本来であれば、そのような追求を受けるまでもなく、安倍氏が真相は話すべきことは当然です。

 例えば、安倍こと私が萩生田に命じて文科省を黙らせ、加計学園に有利に取りはからうようにした、私の友人だから便宜を図った、で、それで何が悪いんですか。
というようにです。

 臨時国会召集を拒否するなど許されようはずもありません。憲法違反以外なにものでもなく、どうしても臨時国会を召集しないというのであれば内閣総辞職しかありません。臨時国会召集は内閣の義務ですから、それを免れたければ総辞職すればよいのです。

 臨時国会は召集したくない、総辞職はしたくないでは通用しません。
「逃げる安倍総理 これで議会制民主主義と言えるのか 国民がバカにされている」

 この安倍氏が秋にも憲法9条改正のための試案を出すなどと言っています。

都議選応援で「自衛隊としてお願い」 稲田防衛相
2017/6/28 朝刊
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 稲田朋美防衛相は二十七日、東京都板橋区で開かれた都議選の自民党候補を応援する集会で演説し「防衛省自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたい」と訴えた。自衛隊を政治利用するもので、行政の中立性を逸脱したと受け取られる可能性がある。野党は「行政の完全な私物化だ」(小川敏夫民進党参院議員会長)と批判。政権内でも「即刻謝罪すべきだ」(自民党の閣僚経験者)と苦言が出た。稲田氏は同日深夜、国会内で記者団に「誤解を招きかねず、撤回したい」と述べた。
 安倍晋三首相は加計学園問題に続き、七月二日の都議選投開票を前に、政権批判の新たな火種を抱え込んだ格好だ。
 自衛隊法は、隊員の政治的行為を制限している。稲田氏の発言は、防衛省自衛隊が組織を挙げて候補者を支援すると主張したようなもので、法に抵触する恐れもある。
 稲田氏は演説で「隣の練馬区には自衛隊の師団もある。何かあった時に自衛隊がしっかりと活躍できるのも地元の皆さま方の協力があって初めて(可能だ)」とも指摘した。板橋区に住む、陸上自衛隊練馬駐屯地(練馬区)の関係者を念頭に置いた発言とみられる。
 演説後、記者団から発言の真意を問われた稲田氏は「練馬駐屯地も近いし、防衛省自衛隊の活動に当たって地元の皆さま方に大変、ご理解、ご支援をいただいていることに感謝していると申し上げた」と釈明した。演説内容については「ちょっと覚えていないが、趣旨はそういう趣旨だ」と述べた。
 自衛隊法は「政治的目的のために、政治的行為をしてはならない」と規定。国家公務員法も国家公務員の政治的行為を制限している。共産党小池晃書記局長は「自衛隊の政治利用に何の恐ろしさも感じない人が防衛相を務めるのは言語道断だ。辞任すべきだ」と共同通信の取材に答えた。
 自衛官の政治的行為を巡っては五月二十三日、防衛省の河野克俊統合幕僚長が記者会見で、憲法九条に自衛隊を明記するとの首相の提起について「自衛隊の根拠規定が憲法に明記されることになれば非常にありがたいと思う」と発言した。
 稲田防衛相は「職責を全うしたい」と述べ、辞任を否定した。