被ばく事故後作業員を3時間待機させ放射性物質吸引させた

【社会】
被ばく事故後も作業員3時間待機 放射性物質吸引の恐れ
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2017年6月9日 10時21分
 日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)の被ばく事故で、作業員5人は事故後、汚染された室内に約3時間待機していたことが9日、機構への取材で分かった。放射性物質を室外に漏らさないように対応したためだが、作業員がその間にも飛散した放射性物質を吸い込み続けた可能性がある。 機構によると、事故は、6日午前11時15分ごろに発生。燃料研究棟の分析室で50代作業員が金属製貯蔵容器を開封したところ、放射性物質を密封していたビニールバッグが膨らんで破裂。粉末状の放射性物質プルトニウムとウランが飛散した。
(共同)
 日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」の燃料研究棟(右上)=7日、茨城県大洗町共同通信社ヘリから)