安部晋三率いる極右ブラック労働党連合政権下では

東京新聞記事より

【政治】
子ども格差で日本は下位 貧困度合い、米韓より深く
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2016年4月14日 朝刊
 【ニューヨーク=共同】国連児童基金ユニセフ)は十三日、先進工業国中心の経済協力開発機構OECD)や欧州連合(EU)に加盟する四十一カ国の子どもがいる世帯の所得格差を数値化し、小ささを順位付けした調査報告書を発表した。日本は三十四位と、下から八番目で、米国や韓国より格差が大きかった。
 子どもの貧困に詳しい首都大学東京の阿部彩教授は「日本は子どもの格差が大きい国の一つ。日本と良く比較される米国でも日本より貧困の度合いは浅い」と指摘している。
 報告書によると、最も格差が小さかったのはノルウェーで、アイスランドフィンランドと続いた。北欧諸国が上位を占めており、社会保障の充実が背景にあるとみられる。韓国は十五位で、米国は三十位、最下位はルーマニアだった。
 ユニセフは各国が公表している所得調査を基にゼロ〜十七歳までの子どもを持つ世帯の所得の中央値と、下から10%に当たる所得を比較して格差を数値化。この数値によって最貧困層の子どもが平均的な所得層の子どもからどの程度取り残されているかが把握できるとしている。
 一方、OECD加盟国など三十七カ国の教育の格差も調査。十五歳の子どもの読解力や数学力などの学習到達度の低い生徒と、平均的な子どもの格差を数値化した結果、日本は二十七位だった。

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時代錯誤のブラック新入社員研修が炎上
大西宏

馬鹿のひとつ覚えのように「根性」を謳っていたかつてのスポーツは、国際試合になると海外勢のパワーの前に無残な姿ですごすごと敗退し、悔しい思いをさせられるというのが常でした。そのスポーツ界も今では大きく変わりました。体力、技術、作戦、そして勝利への執着の強さなど総合力がなければ勝てません。ビジネスも同じです。

しかしビジネスの世界で閉塞感にさいなまれると、まるで亡霊のように、根性研修がまた登場してくるようです。いや根性研修だけなく、迷えるマネージャーの自己満足のために、カリスマ講師に救いを求め、現実を踏まえないマネジメント手法に学ぶ研修も増えてきます。

さて新入社員をいじめさながらに追い詰め、本気で仕事に立ち向かう意識づけを行うと謳った、どうみてもブラックな研修をTBSが取り上げそれが波紋を呼んだようです。
「皆さんの会社は採用ミス」新入社員に厳しい叱責、過酷な研修に波紋広がる

その研修を行っている会社のプロモーションビデオを見てみましたが幼稚そのもので、まるで漫画みたいと言えば、漫画に失礼な感じで、そんな単純な手口にひっかかる会社があることにむしろ驚きを感じます。

はたまた、ネットギークが指摘するように「過酷な研修が増えた背景には、時間も手間もかかる人材育成を放棄して『手っ取り早く会社の言うことを何でも聞く人間』を育てたいという企業側の思惑が見え隠れする」ということなのでしょうか。
【驚愕】洗脳を試みるブラック新人研修がテレビで放送されて炎上! | netgeek

講師そのものも、いかにも怪しいと感じるのですが、ネットギークによれば、やはりとくに人を研修するほどの実績もないようです。しかし世の中には、人の心に隙に入り込む才能は凄いと感じさせる、この講師のような人は結構いるように思います。

そもそも社会人としての躾、まして仕事に対する取り組みの心得がそんな短期間でできるものではなく、新入社員の人たちには社会人としてやっていく、ベーシックな知識を教えるだけでいいのです。名刺交換のマナー、電話の応対のマナーを教えてもらったことは何十年もたった今でも覚えています。

新入社員を根性で鍛えようというアプローチよりも、むしろ現場の創造力や問題解決力を高めるためのマネジメントの質をあげる努力に傾注するほうがはるかに成果がでます。とくに重要だと思うのは、新入社員よりも、入社後数年がたち仕事に慣れてきた若手の人の「考える力」を強化することではないでしょうか。それはオンザジョブだけでは不足しがちです。

もし閉塞感があるとすれば、問題は新入社員ではなく、むしろ仕事の仕方、組織のマネジメントのほうに原因があるのかもしれないとちらっとでも問題意識を持てば、まずはこういったブラックな研修にはひっかからないのではないでしょうか。

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「他人の不幸は蜜の味」――だが、ネットで徒党を組んで憂さを晴らすことは社会的に危険だ
キャリコネニュース

日本人は、ねたみやすい国民だといわれる。確かに、近所の周りとの生活レベルの差をやたらと気にして、金持ちに嫌悪感を持つ人が多いような気がする。
嫉妬心というのは、自分よりも優れた人に向けられる恥ずかしい感情であるが、それを糧にして頑張るという方向にうまく使えれば、プラスに機能する可能性もある。しかし、ねたみと似てはいるが、より問題の多い精神状態がある。それは「他人の不幸を喜ぶ感情」である。(文:小田切尚登)
徒党を組んで他人の活動を困難にさせる事態は異常だ
これはドイツ語で「シャーデンフロイデ」と呼ばれる(日本語には適当な用語がない)。ねたみがネガティブな感情であるのに対し、これは喜びである。ある研究によると、他人が不幸であることが分かると、おいしい食事をしたのと同様な満足を得られるとのことだ。まさに「人の不幸は蜜の味」である。
例えばスポーツ選手が、自分のライバルが失敗することで、自分の立場が相対的に改善するという話であれば、それを喜ぶのも当然であろう。しかし、自分にとって何の関係もない人が失敗したとしても、それでも嬉しくなるのが人情らしい。
人はタレントの不倫の発覚や離婚など、当事者以外にはどうでも良い他人の不幸に興味を抱き、密かに喜びを噛みしめる。自分よりも優位にいる人に近づきたいと思うのではなく、その人をその高い地位から引きずり降ろして憂さを晴らそう、という邪悪な気持である。
これは褒められたものでなく、自分には何のメリットもないことであるが、それが人間の心理と言うものなのであれば、批判しても仕方がないことかもしれない。
しかし、ちょっとしたことを口実にして一般人がネットで徒党を組んで特定の有名人を糾弾し、その有名人が活動するのを困難にさせる、というような事態が起きている。こうなると明らかに異常であり、いじめである。仕方がない、などと達観しているべきではない。
政治が重要な課題を議論する時間が、どんどん奪われている
いじめをしている張本人が一番悪いことは間違いないが、傍らで面白がって見ている人々も同罪だ。何故このようにエスカレートするかというと、他人が苦しめば苦しむほど、自分の喜びが増すからである。
そして、自分に自信がなく劣等感を持つ人ほどその傾向が強くなる。自分ひとりで表立って有名人の批判などとてもできないが、匿名で大人数の中に埋もれれば、上から目線でふるまうことができる。ろくでもない話だ。
これが芸能界の問題だけであれば、大した話ではないかもしれない。


しかし実は同様な話が政治にも大きく影響を与えている。
このところ永田町では、政治家の失言や不倫、あるいはガソリン代の請求のような話がやたらと問題となっている。政治家の不正を糾弾することは必要ではあるものの、人々の注目が些末な事象ばかりに向かってしまい、外交や経済、社会保障などの重要な課題に議論を費やす時間がどんどん奪われているように見える。
これも人々が、政治家の困る姿を見て溜飲を下げようとしていることがその背景にある。マスコミもそれを増幅するような報道を続けるし、政治家もそれを分かっているので、それを互いに糾弾し続ける、ということになっている。
ドイツ人は、ユダヤ人が苦しむことに喜びを感じていた?
サイエンティフィック・アメリカ誌2010年11月号は、他人の不幸を喜ぶ感情がファシストやテロリストに利用されている可能性を指摘している。第二次大戦中のドイツでホロコーストのようなひどい行為が国内で大した反対を受けなかったのは、多くのドイツ人が、ユダヤ人が苦しむことに対して喜びを感じていたからではないかという主張だ。
当時、ビジネスその他で成功する人の多かったユダヤ人に対して嫌悪感が醸成されており、多くのドイツ人がユダヤ人差別を暗黙裡に支持していた。
他人の不幸を喜ぶことは自分にとって何のメリットもないばかりか、国家をも揺るがすような恐ろしい可能性をも秘めている。人の不幸は蜜の味かもしれないが、それを味わうのはひっそり自分の心の中にとどめておくべきだろう。