過程と結論に問題あり

…素直に事実に即せば北茨城市では異常発生率の甲状腺ガンです…
2015/08/30 11:33
福島原発爆発放射能飛散当時、18歳以下だったこどもについて2年かけて甲状腺検査を実施しました。
北茨城市での甲状腺ガン検診
受診者 4777人
がん患者 3人
3÷4777=0.000678
と、わかりました。
福島県では国が甲状腺検査をしているが、北茨城市は対象外だった為、保護者からの強い要望を受けた市が、独自に検査しました。
こどもの甲状腺ガンは通常百万人に1人から3人の発生率とされます。
3÷1000000
=0.0000003
今回の数字はこれを大きく上回り、
0.000678
0.000678÷0.0000003=2260
通常の
2260倍の発症率
福島で見つかった割合よりも多くなっていました。
実際に検査をおこなった市の検討協議会は、ガンの原因について、放射線の影響は考えにくいとしている。
その理由は
チェルノブイリでは事故後、5年ほど経てから甲状腺ガン患者が急増していること。
また
症状が出る前の潜在的な患者も見つかるスクリーン効果の可能性

挙げました。
一方でガンの割合が高いことについては、検査人数が少ない為考慮しなかったという。
別の見方を示す専門家は
データや文献から、考えていきますと、
スクリーン効果で説明できますのは、せいぜい10万人にひとりか二人です。
2÷100000=0.000002
0.000678÷0.000002=339
スクリーン効果の339倍の発症率です。
スクリーン効果では、全然説明できません。
と解説します。
いずれにせよ
チェルノブイリ原発事故後の甲状腺ガン検診のやり方が
事故発生から5年間は触診のみであり
やっと
現代医学検査機器を用い始めたのは、事故後5年たってからですから
チェルノブイリ発生率の経年グラフは、初めの5年間はあてにならないものであることを
上記、市の検討協議会の皆さんは考慮に入れてないのでしょう。