ナチス時代のユダヤ人拘束、極右ルペン氏「フランスに責任なし」

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ナチス時代のユダヤ人拘束、極右ルペン氏「フランスに責任なし」
ロイター

[パリ 10日 ロイター] - 23日に第1回投票が実施されるフランス大統領選の候補である極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首が、第2次世界大戦時にパリで行われたユダヤ人一斉検挙について国家の責任を否定する発言をし、他の候補者やイスラエル政府から猛反発を招いている。
ルペン氏は9日、ナチス・ドイツの占領下にあった1942年7月に、フランス警察が1万3000人のユダヤ人を拘束した「ベルディブ事件」について、「フランスに責任があるとは思わない」と発言。「責任があるとすれば、当時権力の座にあった人たちだ。それはフランスではない」と述べた。
これを受け、ユダヤ人団体とイスラエル政府はルペン氏を批判。イスラエル外務省は10日、反ユダヤ主義が「今日、再び台頭しつつある」ことは残念と述べた。
同事件に関しては、シラク元大統領やオランド大統領を含む、歴代の大統領が国の責任を認めている。
大統領選のライバル候補である中道系独立候補のマクロン前経済相は、「政治的かつ歴史的な間違い」と非難。「これがフランス極右の真の顔だ」と記者会見で語った。

■ 経済
なぜこんなことに? 米ユナイテッド航空はなぜ乗客を引きずりおろした 
BBCニュース

Jayse D. Anspach/Twitterユナイテッド航空機内から航空治安当局に引きずりおろされる男性。乗客のジェイス・D・アンスパックさん撮影。
航空会社が定員以上の乗客の予約を受け付けるオーバーブッキングは良くあることだが、9日夜の米ユナイテッド航空の場合、男性が無理やり座席から降ろされ、口から血を流しながら通路をひきずられるという事態に発展した。ただでさえ問題山積の同航空はさらに悪評を重ねることになったわけだ。いったいどうして、こんなひどいことになってしまったのか。
フライトのオーバーブッキングはしょっちゅうある。航空会社にとって、空席は費用負担になるため、乗り損ねる乗客がいる可能性を見越して定員以上のチケットを売るのだ。
今回の場合、ユナイテッド航空が出発直前になって、社員4人を中継地まで移動させることにしたのが原因だった。この4人を乗せるため、乗客4人を降ろす必要があると判断したのだ。
オーバーブッキング問題の対応として、航空会社がとるべき第一の手段は、後のフライトに移ってもらうために乗客に何かを提示することだ。9日夜の乗客は、400ドル(約4万4000円)とその夜のホテル宿泊と翌日午後のフライトが交換条件として提示された。
乗客が誰も手を挙げなかったため、提示額は800ドルに倍増された。それでも誰も応じなかったため、マネージャーが機内に乗り込み、降りる乗客4人をユナイテッド側が選ぶと告げた。
このような場合に誰を残すか誰を降ろすかは様々な条件で判断するが、頻繁に利用する得意客(フリークエント・フライヤー)や高額なチケットで乗っている客は優遇されると、ユナイテッド航空の広報担当は確認した。
Tyler Bridges/Twitter 医師と思われる男性は座席から引きずりおろされた
選ばれたカップルは、自発的に降りると同意した。3人目の女性も同意した。この女性は、無理やり降ろされた男性の妻だと言われている。しかし4人目の男性は、自分は医師で翌朝には患者の診察があるからと、降機を拒否した。
この時点でユナイテッド航空は、別の乗客を選んで降ろすか、提示額を最大1350ドル(約14万8500円)まで引き上げることもできた。
同航空のエリン・ベンソン広報担当は、他の乗客に声をかけたのかどうか確認できないと話した。一方で、800ドル以上の提示がなかったことは確認したが、その理由についてはコメントしなかった。
複数の目撃者によると、降機を拒否した男性は自分は男性で翌日に変更できない予定があると説明していた。この内容は確認されていない。問題のフライトは9日夜のもので、代わりに提示された次の便は10日午後3時出発だった。
目撃者は、自分が降ろされるかもしれないと分かった男性は「とても動転して立腹」し、弁護士に連絡しようとしたという。ユナイテッド航空のマネージャーは男性に、降りなければ治安当局を呼ぶと告げた。
この時点で航空治安当局の係官が男性のもとにやってきた。最初にまず1人、次いでさらに2人。ビデオからも明らかなように、係官たちはやりとりの末に男性を席から強引に降ろさせ、通路をひきずっていった。男性は口から流血しているのが見える。
ユナイテッド航空は規定上は、降機を拒否した男性を無理やり降ろさせる権利がある。次の対応方法は、同航空の運航指針に定められている。しかしこのようなケースはきわめて珍しい。
運輸省によると、2015年に主要な米航空会社を利用した6億1300万人のうち、本人の意志に反して搭乗拒否されたのは4万6000人。

全体の0.008%以下だ。

交通機関の利用者の権利を掲げる団体「トラベラーズ・ユナイテッド」の創設者チャールズ・リオチャさんは、搭乗できなかった人のほとんどは、実際に機内に入る前に乗れないと伝えられたはずだと言う。乗客が強引に引きずりおろされる様子など見たことがないとリオチャさんは言い、「胸が悪くなった」と話した。
離陸直前になってスタッフのために乗客を降ろさせるなど、異例中の異例だとリオチャさんは指摘。スタッフを移動させる必要があるなら、それは事前に把握して予約受付の時点で配慮すべきだという。
米国の旅客機利用者は慢性的なフライト遅延と劣悪な接客を諦めて受け入れている状態だと、リオチャさんは話す。さらに、利用者としての権利について情報が簡単に得られないため、このような状況では航空会社の担当者の言いなりになってしまいがちだという。
「これまでの経験から私たちの期待値はとことん低くなっているので、乗客は受け入れるようになってしまっている。しかし社員の席を作るために乗客を引きずりおろすなど、乗客は受け入れてはならない」とリオチャさんは強調する。
Tyler Bridges
ユナイテッド航空最高経営責任者(CEO)は声明を出し、事実関係を調査すると述べた。オスカー・ムニョスCEOは、「ユナイテッドの全員が困惑し動揺しています。乗客を振り替えなくてはならなかったことを謝罪します」、「喫緊に当局と協力し、事実関係を詳細に調査する」と表明している。
ムニョスCEOはさらに、「この乗客と直接話をして、問題にさらに対応して解決するため、男性に連絡をとっている」と書いた。しかし広報担当は、実際に男性に連絡をとったかどうか確認できないと話した。
ユナイテッド航空に呼ばれて男性を引きずりおろした航空治安当局の係官3人のうち、シカゴ航空局は1人について「停職扱い」にしたと発表。係官の行動は「もちろん、航空局が容認するものではない」と表明したほか、「我々の通常手続きの基準に見合っていない」ため、事実関係を調査すると述べた。
9日夜のユナイテッド航空3411便で実際に何があったにせよ(詳細は当然ながら数日の間に表面化するだろう)、ユナイテッドにとって悪い日だったとリオチャ氏は言う。


同航空はつい先月末、レギンスの着用を理由に少女2人の搭乗を拒否して物議を醸したばかりだ。
「今回のことを教訓にすべきなのは、実際には乗客ではなく航空会社の方だ」とリオチャ氏。「乗客が学ぶべきことはたったひとつ。セキュリティーが乗ってきたら両手を上げましょう。でないと唇を腫らして、通路を引きずられる羽目になるから」。
(英語記事 United Airlines incident: What went wrong?)

■ 経済
ユナイテッド航空、過剰予約で乗客強制排除 非難相次ぐ
ロイター

[ニューヨーク10日 ロイター] - シカゴからケンタッキー州ルイビルに向かう米ユナイテッド航空の国内便で9日、定員を超える搭乗手続きがあったため、乗客の男性医師が強制的に降ろされる騒ぎがあった。ソーシャルメディア上ではこの話題を巡りユナイテッド航空への怒りが相次ぎ投稿された。
ツイッターに投稿された動画には、3人の保安当局者が着席していたアジア系の男性を床を引きずりながら連行する様子が撮影されている。
ユナイテッドは一部メディアに声明を発表し、オーバーブッキングがあったと説明。広報担当者は「自発的に下りてくれる人を探したが、ある乗客に拒否された。過剰手続きについては謝罪する」と述べた。
この便に搭乗していたという人物はツイッターに「志願者がいなかったため、ユナイテッドはアジア人の医師夫妻を選んだ。彼が拒否すると複数の保安当局者が通路に連れ出した。男性は顔を肘掛けにぶつけられ、口から激しく出血していた」と投稿した。
ユナイテッド航空は先月にも、優待制度を利用した少女2人がレギンス姿で搭乗しようとしたのは規則違反として手続きを拒否し、物議を醸していた。


北朝鮮:米、ミサイル撃墜準備か 豪紙報道
2017年04月11日

 11日付のオーストラリア紙デーリー・テレグラフは情報筋の話として、北朝鮮が近く弾道ミサイルの発射実験を行う恐れがあり、米国が同盟国オーストラリアに対して、ミサイル撃墜の準備を整えていると通知したとみられると報じた。

 ただ、どのような状況であれば撃墜するのかなど詳細は伝えていない。

 同紙によると、故金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日の4月15日かそれ以前に発射実験が行われる可能性があり、オーストラリアにある米豪共用の軍事情報通信施設「パインギャップ」のレーダーもミサイル発射実験の監視準備を整えたという。(共同)