六月の投書原稿
投書
曹洞宗僧侶
和田隆應
「僧堂雲水には禁止」
古来、禅宗師家の指導としての殴打は、飯山の正受老人(道鏡慧端‖1642〜1721)の如く有りました。
しかし、現代の僧堂では、師家の境涯に全くない未熟な古参雲水(修行僧)が「あたかも師家になった」と誇大妄想し、新到雲水へ故なき暴行を加えています。
師家のみに許される殴打指導は、雲水は絶対禁止とし、破戒実行した雲水は安居記録抹消や再び安居できないように処分するのが祖師方への忠実な報恩で、それがなければ、反逆、破戒です。
従って、祖師方の法を継ぐ禅宗派は大事として、師家でない雲水が僧堂に於いて他の雲水に暴行や殴打した場合を想定し、その処分を即時、僧堂安居無効もしくは僧堂在籍簿より即時抹消・永久僧籍剥奪とし、これを重要規則として宗派規則である宗制に書き込まねばなりません。
未だ規定されていないのであれば、祖師方に反逆する似非宗派と言われても仕方ありません。